SIerランキング(年収・売上)|大手SIerの比較と選び方の4ステップ

SIerランキング

本記事では大手SIerの売上・年収のランキングを紹介しています。

ただし、SIerはユーザー系、メーカー系などと分類があり、分類によって大きく特徴が異なります。

働き方や仕事内容に大きな影響を与えるため、分類について詳しくない方は、先に「SIerの分類」を理解することをおすすめします。

大手SIerの年収ランキングを紹介すると下表のようになります。

順位 企業名 平均年収 売上
1位 野村総研(NRI) 1,293万円 7,365億5,600万円
2位 伊藤忠テクノソリューションズ 1,029万円 6,475億円
3位 日立製作所 936万円 8兆5,643億円
4位 富士通 965万円 3兆7,000億円
5位 NEC 900万円 3兆2,000億円
6位 NTTデータ 860万円 2兆3186億円

※2025年4月に調査

この記事では年収の高いSIerをランキングで紹介していきます。

SIer業界や企業への理解が深まり、どこに応募すべきかが見えてくるでしょう。

迷った方へのアドバイスや気をつけるポイントも紹介していますので、必ず最後まで読むことをおすすめします。

SIerの分類

システム会社とも呼ばれるSIerには、SIerには分類があり、企業の成り立ちによって得意としている分野が違います。

SIerの分類で大きく仕事の内容や取引先が変わってくるため、まずはSIerの分類を選びましょう。

SIerの分類は下記の5種類です。

SIerの分類 成り立ち 強み・弱み 代表的な企業名
ユーザー系 企業の社内情報システム部門から分離・独立したSIer 強み:特定の業界に強い。親会社から仕事があり、比較的安定。
弱み:親会社が不景気になると大きく影響をうける。
NTTデータ、新日鉄ソリューションズなど
メーカー系 サーバーやPCのハードウェアメーカーのソフトウェア部門が分離・独立したSIer 強み:富士通などブランド力が強い。すべて自社製で揃えることが可能。
弱み:大手電機メーカーは成熟しているため、大きな成長が見込めない。
NEC、富士通、日立関連の子会社
独立系 特定の親会社を持たず、独自にSierとして成り立った会社したSIer 強み:強力なオーナー社長のリーダーシップが魅力。
弱み:会社の文化に合わない可能性ある。
大塚商会、CSK、富士ソフトABC
コンサル系 技術中心ではなく、経営戦略に主眼をおいている超上流が得意なSIer 強み:付加価値が高く営業利益率も高め。
弱み:システム構築のスキル、マネジメント力で低め。
野村総合研究所、アクセンチュア、日本総合研究所
外資系 グローバルな市場で活躍しているSIer 強み:ブランドとサビース・商品力が強力で営業利益率も高い傾向。
弱み:キャリアが不安定。
Oracle、SAP、アクセンチュア

もし、SIerについて詳しくない方は、「SIerとは」を先に理解しましょう。

SIerの仕事内容を理解することで、分類の影響を具体的に理解できるようになるでしょう。

大手SIerランキング(年収)

SIerの分類に関わらず、大手SIerの年収ランキングを紹介していきます。

年収の源泉となる利益が大きい企業が上位に来る傾向となり、付加価値の高いコンサル系の野村総研が1位となっています。

順位 企業名 平均年収 売上
1位 野村総研(NRI) 1,293万円 7,365億5,600万円
2位 伊藤忠テクノソリューションズ 1,029万円 6,475億円
3位 日立製作所 936万円 8兆5,643億円
4位 富士通 965万円 3兆7,000億円
5位 NEC 900万円 3兆2,000億円
6位 NTTデータ 860万円 2兆3186億円

※2025年4月に調査

1位:野村総合研究所

株式会社野村総合研究所(NRI)はユーザー系SIerとして有名で平均年収1,293万円とランキング1位のシステム会社です。

野村證券のシステム部門が発祥で、野村証券とセブン&アイ・ホールディングスが主な顧客です。

そのノウハウから証券業界や流通業界にも強くコンサルティングで高い利益率を出しながらシステム構築を行なっています。

直近では2021年にCore BTS社をはじめ合計3社をグループ会社化しており積極的な運営を行なっています。

2位:伊藤忠テクノソリューションズ

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)は、ユーザー系のSIerで平均年収1,029万円とランキング2位のシステム会社です。

伊藤忠商事からの出資率は59%となっています。

5Gといったネットワークやキャリア関係の情報通信や官公庁などの社会インフラに強い事業形態です。

3位:日立製作所

株式会社日立製作所はメーカー系SIerで平均年収936万円と3位のシステム会社です。

鉄道や発電所、半導体製造など幅引く手掛ける日立ですがシステム部門は日立製作所の連結合計に対し、22%と大きな割合があります。

特に、Lumada事業として情報を収集・蓄積・分析・課題発見・解決といった軸に事業を推進していることが特徴です。

4位:富士通

富士通株式会社はメーカー系SIerで平均年収​965万円と4位のシステム会社です。

総合電機メーカー日立と比べ、富士通はよりITに軸足のある電機メーカーで、サーバーなどのハードウェアが売れなくなるなかソフトウェアに舵を切りSE人材を本体に吸収合併しながら変革している企業です。

その結果、ITサービスの分野で日本1位、世界で10位の売り上げをほこり世界100カ国に展開しています。

5位:NEC

日本電気株式会社(NEC)は大手のメーカー系SIerで、平均年収は900万円で5位となっています。

NECはハードウェアやインフラと密接に連携したシステム開発・ITサービスを提供しています。

官公庁・自治体・企業向けに社会インフラを支える大規模システムの構築や運用を手がけ、特に公共・安全保障分野で国内トップクラスの実績を誇ります。

6位:NTTデータ

株式会社エヌ・ティ・ティ・データはユーザー系SIerで平均年収860万円と第5位のシステム会社です。

NTTからの出資比率は54%です。

通信が母体であるため公共や金融事業に強くインフラに近いため堅調なSIerです。

以上が大手SIerのランキングです。

もし、大手SIerランキングを見ても選ぶことができない場合は転職エージェントに相談をして、企業風土を理解してみましょう。

各社、価値観が大きく違うため、自分にあった企業選びをすることが大手SIerへの転職のコツです。

マイナビIT AGENTといったIT専門の転職エージェントに相談をすれば、自分と境遇の近い転職事例も聞くことができます。

積極的に情報収集をして、自分にあった企業選びを進めましょう。

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ユーザー系SIerランキング(売上・年収)

ユーザー系SIerのランキングを売上と平均年収から紹介します。

全銀システムの開発元であるNTTデータや金融業界に強い野村総合研究所が上位にランクインをしており、金融系の収益性の高さを感じる結果となっています。   

順位 企業名 URL 売上(連結)
1位 NTTデータ http://www.nttdata.com/jp/ja/index.html 4兆3,700億円
2位 野村総合研究所(NRI) https://www.nri.com/jp/ 1兆1,722億円
3位 伊藤忠テクノソリューションズ http://www.ctc-g.co.jp/ 6,475億円
4位 TIS https://www.tis.co.jp/ 4,825億4700万円
5位 日鉄ソリューションズ https://www.nssol.nipponsteel.com/ 3,106億3,200万円
6位 日本総合研究所(日本総研) https://www.jri.co.jp/ 2,496億7,800万円
7位 ネットワンシステムズ http://www.netone.co.jp/ 2,051億270万円
8位 みずほリサーチ&テクノロジーズ https://www.mizuho-rt.co.jp/index.html 1,784億1,300万円
9位 ユニアデックス http://www.uniadex.co.jp/ 1,504億4,900万円
10位 キャノンITソリューションズ https://www.canon-its.co.jp/ 1,269億5,300万円

※2025年4月に調査

ユーザー系SIerの売上では、圧倒的にNTTデータと野村総合研究所(NRI)が1位・2位と独占しています。

NTTデータは、NTTグループの海外事業を統括するNTT Limited(NTT Ltd.)傘下にした影響もあり売上規模が拡大しています。

野村総合研究所も、金融機関向けのITサービスとコンサルを両輪で展開し、安定した需要と高付加価値なサービスにより高収益を実現しています。

次に、平均年収ランキングを紹介します。

順位 企業名 URL 平均年収 平均年齢 従業員数(連結)
1位 野村総合研究所 https://www.nri.com/jp 1,242万円 40.6歳 17,394人
2位 電通国際情報サービス(ISID) https://www.isid.co.jp/ 1,128万円 40.9歳 3,388人
3位 伊藤忠テクノソリューションズ http://www.ctc-g.co.jp/ 1,028万円 40.7歳 9,665人
4位 日鉄ソリューションズ https://www.nssol.nipponsteel.com/ 869万円 40.0歳 7,458人
5位 NTTデータ http://www.nttdata.com/jp/ja/index.html 867万円 39.0歳 195,106人
6位 インフォコム http://www.infocom.co.jp/ 787万円 45.4歳 1,281人
7位 テクマトリックス https://www.techmatrix.co.jp/index.html 786万円 37.8歳 1,439人
8位 ネットワンシステムズ http://www.netone.co.jp/ 766万円 39歳 2,548人
9位 JFEシステムズ http://www.jfe-systems.com/ 758万円 44.7歳 1,839人
10位 TIS https://www.tis.co.jp/ 751万円 40歳 21,946人
11位 兼松エレクトロニクス(KEL) https://www.kel.co.jp/ 722万円 39.8歳 1,287人

ユーザー系SIerの平均年収ランキングでは、野村総合研究所が1位となりました。

上記2つのランキング結果を踏まえて、筆者がおすすめするのはNTTデータです。

売上・利益や従業員の規模も大きく平均年収も800万円と高いもかかわらず平均年齢が低い傾向のため若手には働きやすい環境と言えるでしょう。

外資系SIerランキング(売上・年収)

外資系SIerの売上・平均年収のランキングを紹介します。

外資系SIerは親会社が世界規模の大企業なので、安定的に売り上げが高い傾向にあります。

順位 企業名 URL 売上[円](連結、1ドル111円)
1位 日本HP http://www8.hp.com/jp/ja/home.html ¥12,371,394,000,000
2位 Cisco http://www.cisco.com/c/ja_jp/index.html ¥5,466,417,000,000
3位 アクセンチュア https://www.accenture.com/jp-ja ¥3,653,501,064,000
4位 SAP https://www.sap.com/japan/index.html ¥2,448,882,000,000
5位 日本オラクル http://www.oracle.com/jp/index.html ¥170,203,000,000

日本HPはHPE GreenLakeが好調となっており、売上を伸ばしています。

平均年収ランキングは、以下の通りです。

順位 企業名 URL 平均年収 平均年齢 従業員数(連結)
1位 日本オラクル http://www.oracle.com/jp/index.html ¥10,400,000 41.3 2423
2位 Cisco http://www.cisco.com/c/ja_jp/index.html 73700
3位 SAP https://www.sap.com/japan/index.html 84183
4位 アクセンチュア https://www.accenture.com/jp-ja 384000
5位 日本HP http://www8.hp.com/jp/ja/home.html 302000

外資系SIerで平均年収を開示しているのは日本オラクルしかありませんでした。

外資系SIerは、外資企業らしく能力に応じての成果主義となっており、努力次第で年収は増減しますが平均年収は高い傾向にあります。

メーカー系SIerランキング(売上・年収)

メーカー系SIerの売上・平均年収ランキングは以下のような結果となりました。

まずは売上ランキングを紹介します。

順位 企業名 URL 売上(連結)
1位 日立製作所 http://www.hitachi.co.jp/ ¥10,034,305,000,000
2位 富士通 http://www.fujitsu.com/jp/ ¥4,739,294,000,000
3位 NEC http://jpn.nec.com/ ¥2,821,181,000,000
4位 日立システムズ http://www.hitachi-systems.com/ ¥455,916,000,000
5位 富士通エフサス http://www.fujitsu.com/jp/group/fsas/ ¥284,300,000,000
6位 NECネッツエスアイ http://www.nesic.co.jp/ ¥279,961,000,000
7位 都築電気 http://www.tsuzuki.co.jp/ ¥105,619,000,000
8位 三菱電機インフォメーションシステムズ http://www.mdis.co.jp/ ¥66,900,000,000
9位 パナソニックインフォメーションシステムズ https://is-c.panasonic.co.jp/ ¥38,646,000,000

メーカー系SIerは電機大手が並ぶため、一概にSIerとしての比較とはなりません。

SIer事業のみで比較すると富士通が業界最王手となります。都築電気も富士通のディーラーです。

次は平均年収のランキングです。

順位 企業名 URL 平均年収 平均年齢 従業員数(連結)
1位 日立製作所 http://www.hitachi.co.jp/ 915万円 42.9歳 322,525人
2位 都築電気 http://www.tsuzuki.co.jp/ ¥8,510,000 43.5 2,283
3位 NEC http://jpn.nec.com/ ¥8,330,000 42.9 98,726
4位 富士通 http://www.fujitsu.com/jp/ 878万円 43.7 124,055人
5位 NECネッツエスアイ http://www.nesic.co.jp/ ¥7,490,000 42.2 7,664

メーカー系SIerは電機連合の組合があるためか、平均年収のバラ付きが少なく800万円前後と高い水準です。

平均年齢は40歳を超え、高齢化が見られます。

独立系SIerランキング(売上・年収)

独立系SIerの売上・平均年収のランキングは以下の通りです。

売上ランキングを紹介します。

順位 企業名 URL 売上(連結)
1位 大塚商会 https://www.otsuka-shokai.co.jp/ ¥643,417,000,000
2位 SCSK https://www.scsk.jp/ ¥323,945,000,000
3位 BIPROGY https://www.unisys.co.jp/ ¥278,039,000,000
4位 トランスコスモス http://www.trans-cosmos.co.jp/ ¥224,605,000,000
5位 インターネットイニシアティブ(IIJ) http://www.iij.ad.jp/ ¥140,648,000,000
6位 オービック https://www.obic.co.jp/ ¥58,738,000,000
7位 NSD http://www.nsd.co.jp/ ¥51,585,000,000
8位 ワークスアプリケーションズ http://www.worksap.co.jp/ ¥40,786,000,000
9位 ビジネスエンジニアリング株式会社 https://www.b-en-g.co.jp/ ¥12,549,000,000

独立系SIerでは大塚商会がトップシェアを持っています。

もう一つ特徴的な企業はオービックで、営業利益率が44%と驚異的な収益力です。

「勘定奉行」など商品力が高く、財務会計パッケージのトップシェアを誇っているためです。

他に商品力が強いのはオラクルやSAPとなりこちらも営業利益率は20%〜30%と高い水準となっています。

順位 企業名 URL 平均年収 平均年齢 従業員数(連結)
1位 オービック https://www.obic.co.jp/ ¥8,230,000 36.0 1,983
2位 大塚商会 https://www.otsuka-shokai.co.jp/ ¥8,050,000 40.4 8,538
3位 ビジネスエンジニアリング株式会社 https://www.b-en-g.co.jp/ ¥7,880,000 40.1 551
4位 BIPROGY https://www.unisys.co.jp/ ¥7,500,000 44.2 8,020
5位 SCSK https://www.scsk.jp/ ¥7,210,000 41.9 11,929
6位 インターネットイニシアティブ(IIJ) http://www.iij.ad.jp/ ¥6,520,000 36.3 3,108
7位 NSD http://www.nsd.co.jp/ ¥6,160,000 37.7 3,393
8位 トランスコスモス http://www.trans-cosmos.co.jp/ ¥4,530,000 35.9 18,703

売上ランキングで1位を獲得した大塚商会は、平均年収も800万円と高水準です。

オービックも平均年収はトップの823万円となっており、さらに平均年齢も36歳と低くなっています。

1位:オービック

株式会社オービック(OBIC)は、平均年収が823万円と独立系SIerとして1位のSIerです。

連結の社員数は2,107名(2023年3月末時点)となっており、日本を中心に営業しております。

SI事業とシステムサポート事業がオービック本体で、それ以外のオフィスオートメンション事業や業務用のパッケージソフトはそれぞれ別の子会社が運営しています。

営業利益は毎年伸びており、29年連続で増益している驚異的な成長と、営業利益率が60%を超える収益力があり年収の高い理由もわかります。

2位:大塚商会

株式会社大塚商会は連結子会社を含めた従業員数が9,421名(2023年末)で平均年収が805万円の独立系SIerです。

SI事業はもちろん、コピー機やネットワーク機器、サーバー、ソフトウェアなど幅広い商品を取り扱っています。

現在でもSIerとして給与が高いにもかかわらず、経営面では労働分配率の改善を進めており給与水準がより増額される予定となっています。

3位:ビジネスエンジニアリング株式会社

ビジネスエンジニアリング株式会社(旧東洋ビジネスエンジニアリング)は東洋エンジニアリングから分社した大手SIerです。

SAP事業を得意とし、売上の63%を占めており利益率は50%を超えています。そのため、平均年収は788万円と高い傾向です。

成長が順調なため経営計画を前倒しで進めており、給与水準の改定も行っていく方針です。

4位:BIPROGY

BIPROGY株式会社は2022年の4月に日本ユニシスから社名変更をした独立系の大手SIerです。

創業は1947年に創業した歴史のある企業です。

1950年代に東京証券や野村證券、1960年代にオンラインバンキング処理をスタートしており金融に強いSIerと言えます。

5位:SCSK

SCSKは2010年に住商情報システムとCSKが合併した独立系の大手SIerです。海外展開も積極的に進めており、北米やヨーロッパをはじめ多くの地域で営業しています。

合併以前からも長い歴史と実績がある企業であったため、広くから信頼されているSIerです。

「独立系SIerはやめとけ」という意見は本当か

ときどき噂で「独立系SIerはやめとけ」と聞きますが本当でしょうか?

確かに「独立系」ということで

  • オーナー社長で勢いがある
  • しがらみがない

といったメリットがありますが、裏を返せば

  • オーナー社長で勢いがある→楽天のようにワンマン社長の可能性がある
  • しがらみがない→自社商流の確保は大変。下請けに回ることも多い

といったデメリットがあります。

例えば大塚商会のような企業は、他のSIerの下請けをしていることが多くあります。

業界で強い商品(パッケージ)などがない独立系SIerは要注意です。

後述する転職エージェントに実情を確認してみましょう。

コンサル系SIerランキング(売上・年収)

コンサル系SIerの売上と平均年収のランキングを紹介します。

売上のランキングは以下になります。

順位 企業名 URL 売上(連結)
2位 アビームコンサルティング https://www.abeam.com/jp/ja/ ¥67,300,000,000
3位 フューチャー https://www.future.co.jp/ ¥33,650,000,000
4位 JSOL https://www.jsol.co.jp/ ¥32,051,000,000
5位 シンプレクス http://www.simplex.ne.jp/ ¥20,700,000,000

コンサル系は案件数が少ないため売上・利益の規模が他の分類と比べると少な目で利益率は高い傾向となります。

その中でダントツにシェアをとっているのが野村総研です。

順位 企業名 URL 平均年齢 平均年収 従業員数(連結)
1位 野村総研(NRI) https://www.nri.com/jp/ 39.5 ¥11,560,000 11,665
2位 シンプレクス http://www.simplex.ne.jp/ 515
3位 フューチャー https://www.future.co.jp/ 1,623
4位 JSOL https://www.jsol.co.jp/ 1,200

コンサル系SIerは設備投資やランニングコストに費用が掛からないため、平均年収が高くなる傾向にあります。

売上で1位を獲得した野村総研は、平均年収も1,156万円と非常に高水準です。

SIerの選び方

就活やSE転職ではSIer選びが重要です。

1次請けのSIerでなければ利幅が小さく、年収を上げにくいからです。

SIerは成り立ちによって5つの分類分けができ、その分類に応じて大きく特徴が変わってくるためです。

SIerの分類選びには正解がなく、目的や価値観に合わせて選べば問題ありません。

分類を選んだ次はSIerを比較する軸を決めます。

SIerの比較にあたり年収を年収を比較する人もいれば、平均年齢が高い企業をを好む方もいるでしょう。

Step1:SIerの分類を選ぶ

上述したとおり、SIerには分類があり、特徴や仕事内容が大きく変わってくるため、まずはSIerの分類を選びましょう。

SIerの分類は下記の5種類です。

SIerの分類

各分類ごとに強み弱みがあります。

例えば、コンサル系SIerでは経営や事業の視点での提案が求められます。そのため、システム開発は他のSIerと比べると注力度は下がります。

富士通などのメーカー系を選べばパソコンやサーバーの販売もしているため「モノ」に非常に強いです。

堅牢で確実なモノづくりのノウハウを体系立てて構築しており、自前でなんでも作ります。

総合力があるため、幅広いシステム構築に携わることができるでしょう。

外資系SIerは実力主義ですが自社パッケージの営業やカスタマイズが主となりやすいです。成果報酬で年収も上がりやすい一方、パッケージに依存したスキルとなるのがネックです。

独立系SIerやユーザー系SIerは企業独自の文化が強いため一概に言えないのが実情です。非常に利益率が高く有望な企業もある一方で古い体質の企業もあるため企業選びはより慎重にしましょう。

以上のことから

  • モノづくりを極めたいならメーカー系SIer
  • 経営・事業に興味があるならコンサル系SIer
  • 実力主義なら外資系SIer

といった選び方があるでしょう

マイナビIT AGENTといったIT専門の転職エージェントに相談をすれば、自分と境遇の近い転職事例も聞くことができます。

積極的に情報収集をして、自分にあった企業選びを進めましょう。

Step2:SIerの比較する項目を決める

SIerの分類が決まりましたら、SIerを比較する「比較軸」を決めましょう。

「仕事のやりがい」「給料」「技術を身に着けたい」など人によって価値観はそれぞれです。

もし「比較軸が思い浮かばない」という方は下の図にご注目ください。

SIerの比較軸

これらの中から気になる比較軸を決めましょう。

そうすることでSIerを比較できる指標が決まってきます。

具体的には下のような指標となります。

  • 売上:事業の規模感を表します。売上が大きいほど市場への影響力がある会社と考えられます。
  • 営業利益:事業で得た利益です。営業利益が大きいと事業への投資、給与、福利厚生が充実します。
  • 営業利益率:付加価値の高さの指標となります。コンサルティングやオンリーワンな商品・サービスがあると高くなります。
  • その他:平均年収、平均年齢、従業員数、2chランキング

Step3:比較結果からSIerを選ぶ

このあと紹介するSIerランキング上位の企業をピックアップしましょう。

はじめての場合は3つ〜5つ程度選ぶことをおすすめします。

少なすぎても比較できませんし、多すぎても混乱します。

Step4:SIerの情報収集をする

SIerの情報収集

SIerの情報収集にあたり必ず下記はチェックしてください。

  • 会社の沿革
  • 企業理念と社長のメッセージに具体性があり深く共感できるか?
  • 先輩からのメッセージや会社紹介から企業の風土をチェック

SIerは当たりと外れが大きい業界です。絶対に手を抜かないでください。

最後に実際に働いている人に評判を聞ければ完璧ですが、見つからない方が大半でしょう。

その場合はマイナビIT AGENTなどのIT転職に特化した転職エージェントに相談してください。

企業情報に詳しいのはもちろん、転職者を何人も見てきているので生の企業情報を把握しています。

職場選びは人生を大きく変えます。ここで手間を惜しむことは避けましょう。

もし30歳以上の方はSESの検討もしてみましょう。

SESとは、システム・エンジニアリング・サービス(System Engineering Service)の略で自社のIT技術力をクライアントに提供するサービスをSESと呼びます。

30歳前後で大手SIerへの転職は難易度が高いためSESからキャリアアップを目指すとスムーズでしょう。

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応募者が多かったり、社外秘のプロジェクトがあるためです。

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SIerへの就職・転職なら元請け(一次請け)がおすすめ

SIerを志望する方は必ず元請けのSIerを狙ってください。

「元請けSIer」とはクライアントから請負開発の発注を直接請けるSIerのことです。

その理由は以下のようなメリットがあるためです。

  • 上流工程が担当できキャリアップができる
  • 年収が上がる
  • お客様と直接折衝するため調整しやすい
  • プロジェクト運営に関するノウハウの蓄積がある

元請けではなく、下請けや孫受けのSIerに入社した場合は、元請けがマージンをとるため利益率が悪く

  • 給料が上がらない
  • 下流工程が多く単調な作業でキャリアアップができない

といった状態となります。

このページで紹介しているSIerは大手が中心のため元請けSIerが中心ですが、必ず企業選びをするときには元請けSIerを中心に応募しましょう。

元請SIerで経験を積むことで、大きなプロジェクトを請負うスキルが身につきます。

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