SIer(エスアイヤー)とは?就職・転職するなら知っておきたい分類と特徴

SIerは「エスアイヤー」または「エスアイアー」と読み、「システム・インテグレーター(System Integrator)」の略称です。
事業内容は顧客からシステム開発を請け負う企業を指します。
もしSIerへ就職・転職を考えている方は、SIerにける分類を事前に知っておく必要があります。
なぜならSIerの分類ごとに特徴や強みが大きく異なり、イメージしている職場と大きくずれる可能性があるためです。
この分類を正しく知らずに就職・転職活動をすると3年後くらいに大きく後悔することになります。
私は知らずに就職したまたま良い会社に恵まれましたが、業界を知らずに転職する怖さを身をもって感じました。
この記事ではSIerの分類、将来性、SIerの意義などあまり本などでは語られない現実を紹介していきます。
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Contents
- 1 SIerとはシステム開発を請け負う会社を指す用語のこと
- 2 SIerの呼称はエスアイアー・ システムインテグレーターと呼ばれる
- 3 SIer業界に就職・転職を検討している人が知っておきたい単語
- 4 SIerから分かるSI業界。SI業界の5個の分類とは
- 5 システム開発は多重請負構造が一般的。ピラミッド構造と呼ばれる良い点・悪い点
- 6 SIerは大手企業・中堅企業・零細企業、直請け企業 で仕事内容が違う!
- 7 SI業界の未来は人材不足が続く!仕事に困ることは当分ない
- 8 今後のSI業界に起こるITトレンド
- 9 SIerとWeb系、どちらを選ぶべき?キャリアの将来性から選ぶ
- 10 SIerはなくならない!SIer不要論のネットの書き込みに影響を受けるのは危険!
- 11 まとめ
SIerとはシステム開発を請け負う会社を指す用語のこと
前述したとおり、SIerは「エスアイヤー」または「エスアイアー」と読み、「システム・インテグレーター(System Integrator)」の略称です。
事業内容は顧客からシステム開発を請け負う企業を指します。
つまりSIerの顧客は企業または団体であることが大半であるためBtoB(Business to Business)のビジネスです。
もし、メルカリのように一般ユーザーをお客様としたBtoC(Business to Consumer)の仕事がしたい方はWeb系を検討すると良いでしょう。
SIerの呼称はエスアイアー・ システムインテグレーターと呼ばれる
SIerの呼称は「エスアイヤー」「エスアイアー」「システム・インテグレーター」です。
System IntegratorのSとIに「~する人」であるerを付けてそう呼ばれます。
『システムをインテグレート(Integrate)=集積、統合する人』ということです。
ソフトウェアはもちろん、サーバー、ネットワーク、プロッターなど全てを引き受け構築する役割がSIerです。
SIer業界に就職・転職を検討している人が知っておきたい単語

SIerへの就職・転職を検討している人が混乱しやすい単語を紹介していきます。
- SIer(エスアイアー):顧客からシステム開発を請け負う企業
- SI(エスアイ):システムの企画・開発・導入・運用を行うサービス
- SE(エスイー):システムエンジニア。SIerに在籍するITエンジニア
次では、混乱しやすい単語を比較しながら紹介していきますので、理解しましょう
SIerとSEの違い

SIerとSE(システム・エンジニア)の違いは「会社」と「人」で変わるだけです。
SEがたくさん集まってシステム開発をしている会社のことをSIerと呼びます。
SEはシステム開発を行うITエンジニアのことで、彼らはシステム開発のエキスパートであり、お客さんの要望や課題をシステムによって解決します。
SIerとSESの違いは責任の違いにある
「SIerとSESの違いって何?」
このような質問をよく受けます。この違いを知らないと働き方に大きな差がでます。しっかりと理解しましょう。
まず、SIerはシステムの開発を請け負い、クライアントに納品することが役割となります。
一方、SESはシステム開発の「手助けをすること」です。
SESはシステム開発のスキルを提供することが役割です。つまり納品の責任はありません。
- SIer:システムの開発を請け負い、クライアントに納品することが役割
- SES:SESはシステム開発の支援をすることが役割。納品責任はない。
この差は非常に大きいです。
SESでは作業することで売上が立ちますが、SIerでは完成するまで売上が立ちません。
働き方としてはSESの方が楽に感じるでしょう。確かにそのとおりです。
ただし、開発の現場においてずっと指示される立場になるため
- 要件定義などの上流が担当し辛い
- プロジェクト管理のスキルや経験が得られない
といったキャリアとなり、40代以降に市場価値高く転職できず、年収も頭打ちとなりやすいです。
筆者の意見としてはSEとしてキャリア形成を目指すならSIerへ就職・転職することがおすすめです。
ロボットSIerとは?SIerとの違いを解説
実はSIerの中にロボットSIerという業種があります。
ご存知のとおり、ロボットは組み立て工場などですでに活躍していて私たちにとっても一般的な存在になっています。
しかし、ロボットを大量に導入して効率化しているのはある程度大きな企業ばかりです。
大手企業以外にも、ロボットを導入して危険な現場作業から作業員を開放したいという企業はたくさんいますが、彼らはどのようにロボットを導入すれば効率的なのか、自社内の設備とどのように組み合わせれば最適なのかといったことがわかりません。
そこで登場するのがロボットSIerです。
多岐にわたる部品や機械装置の中から最適なものを取捨選択し、業務の効率化を検討・提案してくれます。
ロボットはただ導入しただけでは動いてくれません。
ロボットが適切な働きをするように「命を吹きこむ」のがロボットSIerの仕事なのです。
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SIerから分かるSI業界。SI業界の5個の分類とは
SIerは細かく分けると5個に分類することができます。
メーカー系SIer
メーカー系SIerは富士通や日立、NECといったパソコンメーカーが運営しているSIerです。
これらのメーカーのパソコンはオフィスや自治体で利用されおり、その上で動くソフトウェアもメーカー系SIerが導入しています。
ソフトウェアからハードウェアまで手掛けており総合力が高く、大手企業が中心となっているためノウハウの蓄積も高い傾向にあります。
ユーザー系SIer
ユーザー系SIerは東京電力やトヨタ自動車、りそな銀行などの一般企業の情報システム部門から独立した企業です。
母体企業のビジネス地盤が強固であることが多く、安定志向の方におすすめと言えます。
ただし、母体企業の大きなシステムを中心に維持・運用するノウハウは他企業に通用するケースが少ないこともあるため長く在籍すると転職しづらい職歴になる可能性もあります。
コンサル系SIer
コンサル系SIerは野村総研やアクセンチュアなどITを解決手段として経営課題の発見・改善提案を行うSIerです。
最上流である経営課題に対するコンサルティングであるため激務である一方で非常に利益率が高く給与もSIer業界の中で高水準となります。
一方で、開発がメインではないためプロジェクト運営力は他のSIerと比べ弱い傾向にあります。
経営や事業に対して興味がある方におすすめのSIerと言えます。
外資系SIer
外資系SIerはSAPやOracle、DELLなど海外企業の資本で設立されたSIerです。
グローバルで展開をしているため海外に興味がある方はもちろん、成果主義で働きたい方にもおすすめです。
生産性が高い海外の仕事の仕方を学ぶことは今後のキャリアにも大きく有利となるでしょう。
独立系SIer
独立系SIerは日本ユニシスやTISなど、上記のいずれにも該当せず独自の経営をしているSIerのことです。
新しいものを取り入れる柔軟性が高くあるためベンチャー的な要素もあるでしょう。
オーナー企業の特色を強く受けているため企業によって大きく特色は異なる傾向にあります。
企業風土にマッチしなければ短期で離職する可能性が高いため入社前には企業理念や社長メッセージを確認し共感できるかどうかを確認しておくことが大切です。
システム開発は多重請負構造が一般的。ピラミッド構造と呼ばれる良い点・悪い点

システム開発は要件定義、設計、開発という工程を踏んで進んでいきますが、工程が進むに連れて多くの人手が必要になります。
そのため、大規模なシステムの開発には数百人、下手すれば千人規模のエンジニアが関わることも珍しくありません。
そのため、大規模案件を1社では開発しきれずに下請けに発注するというのが通例になっています。
これをピラミッド構造と呼びます。
建設業界でも同様の構造があり、ビルの建設を受注するのは営業担当だけですが、施工時には現場に下請けで多くの人員が投入されます。
ピラミッド構造の良い点は大規模案件が可能となり世界の経済活動を支えることができること
ピラミッド構造はIT業界の悪しき慣習といわれることもありますが、ピラミッド構造だからこそ大規模なシステム開発が可能になり、世界の経済を回しているという側面もあります。
そこには「ITエンジニアのリソース確保」「資本力」という2つの理由があるのです。
大規模案件に必要なITエンジニアの確保をしやすい
先ほど説明したとおり、システム開発というのは工程が進むほどITエンジニアが必要になります。
それだけのエンジニアを1つの案件だけに投入することは企業には難しいのです。
なぜなら、必要なタイミングでリソースを確保できないためです。
たとえば、開発時に最大で500人のエンジニアが必要になる案件があったとしましょう。
しかし、要件定義では50人、設計でも100人いれば十分な場合、自社で残りの400人のエンジニアを遊ばせてしまうことになります。
しかし、下請けに出せば400人は別の案件に回すことができますので、必要なときに必要なだけエンジニアを投入するのが容易になるのです。
大手SIerの資本力によりクライアントは安心して大規模案件を発注できる
システム開発というのは基本的に納品後に報酬が支払われます。
つまり、1億円のシステムを受注するためには、そのシステムが納品されるまでのエンジニアの人件費は先出しになるということになるのです。
小さな会社ではそこまでの人件費を先に持ち出すことは不可能でしょう。
下手したら資金が底をつきてプロジェクトが頓挫するというリスクもあります。
そういうときに、大手SIerがいるとクライアントも安心して大規模案件を発注できるようになります。
大手の資本力があるからこそ、大規模システムが出来上がるまでの見通しが立つということです。
これが日本の基幹産業である自動車産業が世界と勝負するためのシステムインフラ作りを可能にしていると考えれば、ピラミッド構造も悪い事だらけではないといえるのではないでしょうか。
ピラミッド構造の悪い点は薄利で請負企業がIT土方のような働き方となる
悪い点というと、企業が薄利で請け負ってしまってIT土方のような働き方になる点でしょう。
IT土方というのは短納期、低予算で受注することで一人ひとりの作業分担が極端に増えてしまい、長時間労働になってしまう状態のことです。
請負企業は発注元に中間マージンを引かれ薄利となる
システム開発では下手すると下請けだけでなく、孫請け、ひ孫受けという見事なピラミッドができあがりますが、当然、下請けになればなるほど、報酬の取り分は減っていきます。
たとえば、直請け企業が1億の案件を受注して、3,000万円で下請けに発注、さらに1,000万円で孫請けに発注、という取り分になっていきます。
下請け、孫請けになるほど中間マージンが引かれますので利益は少なくなってしまうのです。
これは直接社員の給料に反映されます。
大手SIerの平均年収が高いのもこういった背景があるためです。
請負企業は発注元の指示に従う傾向となりクリエイティブな仕事が少なくなる
さらに、請負企業は自社の方針よりも発注元の指示に従う業務が多くなるのでクリエイティブな仕事が少なくなります。
たとえば、非常に細かい機能だけを請け負ったり、テスト要員として派遣されたりといったことが起こってきます。
こういった状況は、エンジニアのスキルアップという視点からもあまり有意義な仕事とはいえません。
SI業界に就職・転職するなら大手SIerか直請けしているSIerがおすすめ

このように、下請け企業に入ってしまうと給与面だけでなく、技術面でも良いことはありません。
そのため、なるべく大手SIerか、一番上で直請けしているSIerに入ることをおすすめします。
上流工程を担当できるということは、それだけ作業範囲も広がり、給与も良くなるので悪いことはありません。
SIerは大手企業・中堅企業・零細企業、直請け企業 で仕事内容が違う!
これまでも紹介してきたようにSIerはピラミッド構造になっているがゆえに、大手企業、中堅企業、零細企業で仕事内容が異なります。
大手企業を始めとする直請け企業はプロジェクトの初期段階から参入しますので上流工程、下請け、孫受けは人手が必要になる開発フェーズから参入するケースが多いです。
また、大手SIerのほうが市場価値・給料が高い仕事を中心に進めるので、利益率の高いプロジェクトが多いです。
良い仕事は大手SIerが先に押さえてしまっているという現状があるため、それが社員の平均年収にも反映されている形です。
工程 | 市場価値・給料 | 大手企業 | 中堅企業 | 零細企業 | 元請け企業(規模問わず) |
---|---|---|---|---|---|
要件定義 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
外部設計 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
内部設計 | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ |
開発(プログラミング) | △ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ |
単体テスト | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ |
結合テスト | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
シナリオテスト | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
就職・転職するなら大手SIerまたは直請けSIerに行くべし!

もし、あなたが就職・転職を考えているなら大手SIerか直請けSIerに行くことをおすすめします。
その理由は
- ホワイト企業
- 市場価値が高くなる
- 給料が良い
- 充実した教育体制とノウハウ
というものが挙げられます。
詳しく見ていきましょう。
大手SIerは高待遇のホワイト企業である確率が高い
大手SIerはコンプライアンスの関係もあり、基本的に待遇が良いホワイト企業が多いです。
残業時間にも細かい規定がありますので、月に100時間以上の残業をするようなことはよっぽどのことがなければ起きないでしょう。
大手SIer・直請けSIerは上流工程が担当でき市場価値が高くなる
大手SIer・直請けSIerが担当するのは上流工程がほとんどです。
要件定義、設計が終わればあとは下請けSEやプログラマーのスケジュール管理、他チームとの連携などがメインの業務となります。
必然的に管理者としての能力も求められるため、スキルもつき市場価値が高くなる傾向があるのです。
大手SIerは単価が高いため給料も高い
システム開発というのは「1人月(にんげつ)」という単位で契約します。
つまり、システムを開発するのに何人のエンジニアを何ヶ月働かせるのかで開発報酬を設定するのです。
たとえば、1人月100万円の企業だったら、100人月のプロジェクトは1億円かかるということです。
大手SIerのこのエンジニア一人あたりの単価が中堅、零細企業と比べても高いです。
当然、給料も高くなります。
大手SIerは教育体制と整い、ノウハウもある
大手SIerは教育体制もしっかり整えられているので、新人が入っても成長しやすい環境といえるでしょう。
また、その規模、歴史の長さからさまざまなノウハウが社内に蓄積されています。
仕事をするにしても、最適なノウハウを先輩社員や仕組みがフォローしてくれるので、自然と効率的な仕事の仕方を覚えられるでしょう。
SI業界の未来は人材不足が続く!仕事に困ることは当分ない
SI業界は将来的に人材不足が続くという見通しです。
これは経済産業省の調査からも明らかになっています。

上記の図からもわかるように、エンジニアは2030年には45万人も不足するという結果になっています。
つまり、ITエンジニア不足は今後も慢性的に続く、ということです。
これは転職を考えている人にとっては朗報といえるでしょう。
人手が不足しているということは、企業も人手が欲しいので、ほかの業界よりも売り手市場になっているということです。
転職はより簡単になるでしょう。
では、SI業界自体の将来はどうでしょうか。
今後のSI業界に起こるITトレンド
SI業界の今後のトレンドとしては、AI(人工知能)やビッグデータ、IoTの分野は大幅に拡大する見込みとされています。
AIに関しては今後の「職業の在り方」を大きく変えるといわれるほどの分野で、これらの技術分野がSI業界でも主流になっていくでしょう。
つまり、企業を選ぶ際には今後のトレンドも意識して選ぶと、せっかく転職した会社が時代の流れに取り残されて倒産するリスクも減らせるということです。
では、業種としてはどのジャンルに行くべきでしょうか。
SIerとWeb系、どちらを選ぶべき?キャリアの将来性から選ぶ

IT業界は大きく分ければSIerとWeb系に分別されます。
まず悩むのはこの2択でしょう。
結論からいえば、どちらが良い!というのは一概にいえません。
なぜなら、自分がどのしたいのか、というのが一番大きいからです。
たとえば、基礎スキル・ビジネスマナーを習得したいならSIerがおすすめです。
プロジェクト管理、見積もり、設計、クライアントとの折衝などのビジネススキルがつきます。
反対に、事業への興味が強く仕事のやりがいを求めるのであればWeb系がおすすめです。
スタートアップでサービスの収益化を考える、マーケティングなどの分野にも携わることができます。
ただし、覚えておいてほしいのはSIerからWeb系は転職可能だが、Web系からSIerへの転職は難しいということです。
両者は似ている業界でありながら、ビジネススタンスが異なります。
SIerのほうが日本的な企業が多いのに対して、Web系は比較的自由な社風ということもあります。
そのため、将来的にSIerにも興味があるのであれば、中途半端な気持ちでWeb系に進むのはおすすめできません。
SIerはなくならない!SIer不要論のネットの書き込みに影響を受けるのは危険!
ネットで調べているとSIerはその働き方や業界体質から批判されている記事を多く見かけます。
なかには「SIerは不要!SEは自社で抱えれば良い」というような大胆な主張もあります。
しかし、冷静に考えればそんなことはありえません。
自社ビルを建設するのに建築家と大工を社員で抱えている企業があるでしょうか?
トヨタくらいの規模の会社でも自前で建設会社を持っていません。
システム開発においても同じことです。
ただでさえ単価の高いSEを自社で抱えるというのはリスクでしかないのです。
企業でシステムが必要なときに、必要なソリューションと人材を提供するという点でSIerに勝る解決方法はないといえるでしょう。
これまでIT技術を活用してこなかった業界、企業はまだまだあります。
その傾向は今後も続くと言えるでしょう。
実際、その流れもあり、SI業界ではエンジニア不足が叫ばれ続けています。
まとめ
SIerについて業界構造、業務内容、企業の分類などを見てきました。
かなり理解が進んだのではないでしょうか。
また、これをきっかけにSIerに興味が湧いたのであれば、転職エージェントなどでお話を聞いてみてください。
自分がSIerに向いているのかなどをコンサルタントが相談に乗ってくれますよ。