たとえ空白期間に「何もしてない」場合でも、正社員就職は可能です。
就職状況は日々改善しており、採用担当者も応募者の空白期間を大きく問題にしないという状態になっているためです。
しかし、当然面接では採用担当者に空白期間に何をしてきたのかを明確に説明できるようにしておく必要があります。
この文章を読めば、採用担当者を納得させる空白期間の説明方法が分かり、正社員として就職する方法が分かります。
ポイントをおさえて理解できれば、「きっと出来る」と実践に向けて自信が出てくると思いますので、ぜひ最後まで一読ください。
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目次
転職の空白期間が面接官に不利な印象を与えるケース
空白期間も内容によっては不利になりやすいケースもあります。
空白期間のブランク期間に、アルバイトをしてきたなど、少しでもしてきたことを書くように工夫しなければ、面接官に働く意欲がないと不利に働く可能性があるためです。
引きこもりやニートの職務経歴書も「家事手伝い」など何か書ける事はありますので、以下を参考にしてみてください。
空白期間に何をしてきたかが明確でない
無職期間に全く何も書かずに、空白のままに出すことは避けるようにしましょう。
もしも全く書けることがなかったとしても、自分なりに体力維持のために「ランニングや筋力トレーニングをしてきた」という風にすぐに働けるように準備してきたと書けば印象はよくなります。
ニートやフリーターの方で採用担当者が気にしているのは、意外にも体力面です。
週5勤務が可能なのかを採用担当者が懸念しているからです。
体力面アピールは意外にも有効ですのでぜひ試してみてください。
アルバイトを転々としている
アルバイトを何度も何度も辞めている場合、履歴書に正直に書くのはいっそ辞めておきましょう。
よく目にするのですが、コンビニのアルバイトを何度も転々とする履歴書も印象が良くないです。
せめて一番長く続いたアルバイト先を書くなどしてください。
正社員になってからも同じように辞められたらどうしよう、と人事に恐怖心を抱かせますので気を付けてくださいね。
空白期間を正直に伝えない
空白期間のごまかし方を相談されますが、ごまかすとより落とされやすくなります。
空白期間は必ずと言って良いほどチェックされる項目なため、下手なごまかし方では通用しません。
企業は空白期間について気になっているものの、面接の場においては転職者に対する嫌がらせとならないように込み入って聞いてきません。
もし、ごまかした場合、企業はそれを察知しそれとなくその場を終え不採用の判断を下すだけです。
空白期間をごまかすと落とされることを理解しておきましょう。
空白期間がある人が面接でチェックされる内容
空白期間がある人が、面接でチェックされる内容に対しての対処法を紹介していきます。
空白期間に何をしてきたのかを人事は知りたいと考えており、それさえしっかりと伝えることができれば採用される確率は一気にアップします。
チェック1:空白期間の有無
空白期間の有無は必ずチェックされます。
空白期間があることは悪いことではありません。
ですがあまりに空白が長い場合は、精神疾患を疑われたり、何らかの犯罪に関与していたのではないかなどの憶測を呼びますので、採用担当者の不安を払拭する必要があります。
必ず対処が必要ということです。
チェック2:空白期間中に何をしていたか
面接で空白期間について聞かれたらどう答えるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
空白期間中に自分なりに努力してきた活動をしっかりと面接官に伝える必要があります。
「私は本当に何もしてこなかったから、アピールするものがない」と弱気になるのではなく、自分なりに頑張ったことを伝えられるようにしましょう。
例えば、職業訓練校に通っていた、アルバイトをして工夫した点・評価された点など、自分なりの努力を伝えるようにしましょう。
チェック3:本当に働く意欲があるのか
空白期間に罪悪感を感じている人は、働きたいと思うようになった熱い想いをアピールするようにしてください。
面接官が気にしているのは「空白期間があったこと自体」ではなく、「空白期間から何を学び次はどうしたいのか」という本人の意思です。
周囲の友人が就職してすでに主任になっている、会社で賞を受賞したり、社会に出て活躍していることに置いて行かれるような感覚を覚えたという理由で就職したいと考えるようになったという方も多いです。
働く意欲が高まった理由を、面接官にまっすぐに伝えるようにしてください。
面接官が見たいのはあなたの過去ではなくこれから努力するという未来の姿勢です。
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面接で空白期間を聞かれたときの回答例
「空白期間について特殊な事情があったんだけど、こういう場合はどうしたらいい」と空白期間について悩んでいる方は非常に多いです。
結論からいえば聞かれない限りは自分の不利になることを答える必要はありません。
自分が不利になるような答えはしないようにしましょう。
ニートや引きこもり等「何もしてない」場合
ニートや引きこもり等で、空白期間について答えにくい場合は、その点を正直に伝えるのも方法のひとつです。
無理にうそをついて、面接の中で矛盾が生じてしまうより、正直に伝え、そのブランクを取り戻すべく今の勤労意欲を伝えるのもよいでしょう。
回答例としては、「その期間は自己理解を深めるために時間を取りたいと考えました。自分が何に興味があるのか、どのようなキャリアを築いていきたいかを考える時間が必要だったためです。」や、「その間に自信のスキルアップのために、オンラインコースを受講しました。その結果、新しいスキルや知識を身につけることができました。」などが挙げられます。
介護や病気で空白期間がある場合
介護で空白期間がある場合は、そのまま素直に面接官に介護で空白期間が長引いたと答えるようにしましょう。
空白期間の理由が本人のせいではなく環境のせいかつ避けられない問題だった場合、悪い扱いをされることはまずありません。
一方、病気で空白期間があった場合には、完治していれば特に伝える必要性はありません。
そもそも面接の場でうつ病などの精神疾患の病歴について聞くことは違法行為となる可能性が非常に高いです。
病歴は個人のプライバシーに関わることであり、同時に厚生労働省と各労働局は内定前の健康診断を認めていません。
つまり、採用が確定するまで健康状態について聞くことを国は公に認めていません。
参考:厚生労働省 公正な採用選考を目指して 9ページ(健康診断)
参考:大阪労働局 採用時の健康診断について(通達)
ただし、任意で書面に書いて自己申告させる形をとっている場合は違法ではない可能性もあります。
書面で書いてもらうにしても、面接で聞くにしても、任意でないと病歴を質問することはできません。
自分の体調と相談し、もしも再発しそうな状態であればどれくらいのペースであれば仕事を出来るのかなどを面接官に伝えるようにしましょう。
再発の可能性があり、隠したまま入社して再発すれば採用した側も採用された側も双方、ダメージを被る可能性があります。
回答例としては、「その期間、私は健康上の理由で仕事を続けることが難しくなりました。現在は完全に回復し、以前のように働く準備が整いました。」や、「健康が回復した今、キャリアに対して新たな目標と意欲を持っています。これからは、目標や自分の役割に向けて全力で取り組む意志があります。」などが挙げられます。
面接で空白期間に何もしてないことを聞かれたときの答え方のポイント
「書くことが何もないのだけれど、どうすれば内定が取れるの?」「空白期間を書けばマイナスにとられてしまうようで辛い」という方でも、人事が納得できるような「空白期間中のあなたのストーリー」あれば、人事の納得性がアップします。
ストーリーをしっかりと伝えることで人事の共感を得ることができ、あなたという人が印象に残ります。
「誰もが客観的に納得できるストーリー」を作ることが重要で、これにより劇的に内定率がアップします。
他人が納得するようなストーリーを描くためには、支えとなるブレない軸が必要となります。
例えば自分自身を見直して、過去の出来事や、今の自分の状況、これから先の目的が明確に見えてきたとします。
それを誰かに伝えられるようにストーリーを組み立てて、自分なりにまとめることが必要となります。
自己分析はとても大切な過程ですので、必ず行ってください。
それではストーリーの作り方を4つのポイントで説明していきます。
ポイント1:空白期間を選択した価値観を知る
企業の人事が知りたいのは「なぜ空白期間を選んだのか」という理由です。
例えば、「新卒で就職するのが一般的だったけれど、バンドマンをしていた(夢を追いかけるため)、公務員試験を目指していた」というようなストーリーが必要です。
高校を選んだ理由などの選択基準も1つずつ掘り下げていきましょう。
例えば、高校では「スポーツに力を入れている学校だったから選んだ」など、振り返ると自分自身の価値観が分かります。
ポイント2:空白期間を過ごした振り返りをする
空白期間は「バンド活動を行い、アルバイトをしながら夢を追いかけていた」のであれば、
「それで将来は食べていけると考えていた」など、自分自身の活動と考えについての振り返りを行います。
また、ニートや引きこもりだった場合は、その期間をどんな気持ちで過ごしていたのかを振り返ってください。
例えば「夢を追いかけているとはいえ、世間から置いて行かれるような焦燥感を感じた」
ということもあれば「同級生が必死に働いてかなりしんどそうにしている。まだ就職はできなくてもいいかも」
といった気持ちがあると思います。
なぜ空白期間を選んだのか、という軸をこの振り返りの中で探していきます。
ポイント3:振り返りの根拠となる具体例をピックアップする
振り返りを行ったときに、バンド活動や、ニート期間をしていたときに起こった出来事をまとめて、エピソードにしてみます。
「バンド活動を行っても全くお客さんが集まらず、結果が見えずに安定したサラリーマンをしたい」と思ったことや、
「ニートをしていたが両親も定年退職をしてしまい、いよいよ自分が働かないといけなくなった」など出来事をまとめます。
自分自身を就職に駆り立てた決定的なエピソードを振り返ってみて下さい。
ポイント4:空白期間についてまとめる
STEP1から3をまとめて、ストーリーにしてみます。
「新卒の時点では就職することを選ばず、バンド活動をすることで夢を追いかけることを選択した。」
「その時はバンド活動を通して実現したいことがあり、バンド活動で生活することが夢だった。」
「現実的には全くバンド活動は振るわず、結局はサラリーマンをして安定した生活をしたいと思うようになった。」
こうして整理すると、安定した生活を送るためにサラリーマンになりたいということになります。
空白期間が長いと就職・転職時に深い自己分析が必要となる
空白期間が長いと就職・転職時に深い自己分析が必要となります。
「なぜその空白期間を選んだのか、どのような心理に陥って就職したいと思うようになったのか」など深く掘り下げて自分の求めているものを知ることが必要となります。
安定した生活を送りたいなど、なぜそのように思ったかをしっかりと自己分析をするようにしましょう。
自己分析の納得感が高いほど、自分が選んだ道に自信がわきあがり志望動機などに迫力がでてきます。
それでも「自己分析って苦手…。」という方も多いと思います。
自分自身と向き合って深く分析するという事は、想像以上に根気とエネルギーを必要とします。
苦手だという方には自己分析をサポートしてくれる就職支援サービスを利用するのも手です。
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面接で空白期間についてよくある質問
空白期間があっても正社員になれる?
マイナビの調査によれば、既卒の就職成功率はなんと45%程度です。
数字だけ見るとかなり厳しいと感じるかも知れません。
ですが既卒は就職支援サービスを活用すると80%以上の内定率に上昇します。
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空白期間が3年以上あるけれど、どう答えれば良い?
空白期間に何をしてきたのかを人事は知りたいと考えており、それさえしっかりと伝えることができれば採用される確率は一気にアップします。
詳しくは記事内で解説しています。
空白期間をごまかしたり、嘘をついてもいいの?
空白期間の嘘は絶対にやめるようにしましょう。
例えば行ってもいない海外留学に空白期間中に行っていたなど経歴そのものを偽るケースです。
記事内では実例を紹介しています。
経歴詐称をしても得なことは1つもありません。
面接ではなぜ空白期間を選んだのかの理由付けを行うことが大事
空白期間があることは大きな問題ではなく、なぜ空白期間を選んだのかの理由付けを行う必要があります。
フリーターやニートをしていた期間は空白期間ではありますが、なぜ正社員にならなかったのかを明確にして、次の行動を起こすようにしましょう。
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