審査がゆるい自社ローンですが利用する前には必ずデメリットをチェックしておきましょう。
自社ローンのゆるい審査の裏には必ず注意点があります。
例えば車の所有権や保証人についてどうなっているか考えたことがあるでしょうか?
もし知らない方は要チェックです。
この記事では
- 自社ローンとは何か?
- 自社ローンの仕組み
- 自社ローンのデメリット
を解説したのち「自社ローン対応の店舗の探し方」を紹介いたします。
この記事を読めば自社ローンの使い所を知ったうえで自社ローン対応店舗を探せるようになるでしょう。
お金で失敗したくない方は必ずチェックしたください。
Contents
中古車の自社ローンとは?仕組みを徹底解説
冒頭でも触れましたが、自社ローンの仕組みを簡単に説明すると「販売店と顧客が直接分割払いの契約を結ぶこと」です。
銀行や信販会社を通さないことで、ローンの融資を受ける判断を販売店独自に行うことができます。
これにより、購入者側は過去のローンのペナルティーを引きずることなく契約を結ぶことができるのです。
銀行や信販会社が重視するのが「過去の実績」であるのに対し、自社ローンが重視するのは「今後の支払い能力」という点が仕組みの違いになります。
また、自社ローンでは納車後に車検などの大きな出費が発生しないように「車検2年付き」で販売しているケースが多いのです。
では早速,自社ローンのメリットからご説明していきたいと思います。
自社ローンのメリット・デメリットから分かるおすすめな人
銀行や信販会社とは違い、自社ローンを利用する上で「おすすめできる人」と「おすすめできない人」がいらっしゃいます。
自社ローンのメリットとデメリットをよく理解しておくことで、販売店の営業マンに提案された際の判断材料になりますので参考にしてください。
自社ローンのメリット4個
自社ローンを利用することで得られるメリットは以下の通りです。
- ローンの審査が通らない方でも利用可能
- 金利が掛からない
- 自営業・フリーターでも利用可能
- ローンの審査が早い
より具体的な説明を一つずつしていきたいと思います。
メリット1:ローンの審査が通らない方でも利用可能
過去に支払いの遅延、自己破産などで自動車ローンが通らなかった方でも利用が可能となります。
審査時に住宅ローンやクレジットカードでのリボ払いを利用中であっても、購入する中古車の支払いに影響がなければ借入することができるのです。
メリット2:金利が掛からない
自社ローンでは「金利0%」の割賦払い契約が主流となっていますので、分割払いの場合でも無駄な金利が掛かりません。
ただし、金利を0%とする代わりに車両代金に10%~20%上乗せした形で販売していること場合が多いので、世間相場と比較することをおすすめします。
支払い回数は各販売店にもよりますが、多くの場合は12回~60回払いの中から選択して毎月の支払額を決めます。
銀行や信販会社では最終的に支払う金利が数十万円にも及ぶことがありますので、大きなメリットと言えるでしょう。
自社ローンで金利がつかない理由
中古車販売店で金利を適用するには、賃金業務取扱主任の資格を持った従業員が在籍する必要があります。
資格取得者を置くことができない販売店では金利商品を扱うことができませんので、「金利0%」として謳っているのです。
やはり金利を取らない分、車両代金に上乗せされていることになります。
メリット3:自営業・フリーターでも利用可能
銀行や信販会社ではローンの審査が厳しく、融資を受ける上で不利になり得る方々でも自社ローンであれば利用ができます。
その際、支払い能力の有無を確認されますので、一定の収入があることが前提となります。
【自社ローンの利用者例】
- 自営業
- フリーター
- 年金受給者
- 派遣社員
- 主婦
メリット4:ローンの審査が早い
自社ローンは顧客と販売店を直接結びますので、審査がスピーディーで納車までの時間が短いという利点があります。
過去の支払い状況に関わらず自社で審査することができますので、最短で即日審査も可能となっています。
通常、中古車販売店でローンを組む際は過去の支払い実績などを調査してからの契約となります。
自動車ローンの場合、審査の結果が出るまでは数週間以上掛かることが一般的ですので、早急に車が欲し方には大変便利な契約方法となります。
続いては自社ローンのデメリットをご紹介いたします。
自社ローンのデメリット6個
自社ローンを利用することで、人によってはデメリットの方が大きくなってしまいます。
下記のデメリットの内容をよく理解していただき、ご自身に最適な選択肢かどうか確認しておきましょう。
- 頭金(保証料)が必要
- 保証人が必要な場合がある
- 返済不能になると原状回復義務が発生する
- 金利がない分、販売価格が高くなる
- 100万円を超える中古車の購入はむずかしい
- 車の所有権は中興者販売店の名義となる
では一つずつ解説していきたいと思います。
デメリット1:頭金(保証料)が必要
銀行や信販会社と違い、金利が掛からない分、多くの販売店で頭金か保証料が必要になってきます。
初期費用の金額は販売店によって違い、固定額であったり車両代金の10%程度など様々です。
自社ローンは審査や金利面でお得な部分がありますが、初期費用が必要になってくるケースがある点を理解しておきましょう。
デメリット2:保証人が必要な場合がある
自社ローンの場合、審査がスピーディーな反面、ローンを組む際に保証人が必要になってくるケースがあります。
特に学生やアルバイトなどが自社ローンを利用する際は、保証人は親族のみとする販売店も少なくありません。
デメリット3:返済不能になると原状回復義務が発生する
自社ローンで中古車を購入し、なんらかの理由で支払い不能になった場合は販売店に車を引き上げられてしまうことがあります。
その際、車両は購入当初の状態に戻す必要がありますので、キズやへこみがある場合は修理する必要があります。
もしもの時でも費用負担があることを頭に入れておきましょう。
デメリット4:金利がない分、販売価格が高くなる
自社ローンの大きなメリットである「金利0%」ですが、審査が緩い分、車両代金が高く設定されている可能性があります。
具体的にどの程度上乗せされているか、購入者側が調べることはできませんが、お目当ての車の世間相場を見比べることで判断することができます。
参考までに、同車種での比較をご覧ください。
自社ローン対応車種とそうでない車種の購入条件
ほぼ同条件の車種ですが、「車両本体価格」「総支払額」に数十万円の違いが見られます。
また、赤枠をご覧いただくと「保証期間」「保証走行距離」に大幅な違いがあることにも気づかされます。
比較して検討することで、「相場」や「保障内容」なども確認することができるのです。
【自社ローン対応車種】
【自社ローン非対応車種】
デメリット5:100万円を超える中古車の購入はむずかしい
販売店によりますが、自社ローンで購入可能な金額は概ね10~150万円くらいまでとなります。
購入者の収入によって判断が変わってきますが、銀行で借り入れできる金額よりは低くなることを頭に入れておきましょう。
デメリット6:車の所有権は中古車販売店の名義となる
中古車を購入した場合、所有権はローンの支払いが終わるまでは中古車販売店のものとなります。
これは自社ローンだけでなく、自動車ローンでも所有権留保と言って車両代金の支払いが終わるまではローン会社に所有権が与えられるのです。
もしローンの支払い途中で会社が倒産したり、体調不良で退職をする場合など、支払い不能に陥ってしまったときのための販売店に対する「保険」のようなシステムなのです。
自社ローンの事例紹介
メリットとデメリットを踏まえ、自社ローンを実際に利用した方が良いケースをご紹介いたします。
過去のカードローンの実績が影響してしまったケース
便利で手軽に使うことができるカードローンですが、残高不足などで引き落としができないことが何度もあると銀行の審査などでは悪影響を及ぼします。
正社員として勤めている方が審査に落ちてしまったケースとして、過去の携帯料金の支払い遅延が続いたことによる影響があります。
本来であれば200万円くらいの車であれば余裕をもって審査が通るはずなのですが、信用機関に過去の悪い実績が残っていた為審査NGとなってしまいました。
このように銀行の審査が通らない場合、どうしても車が必要であれば最後の手段として自社ローンを活用しましょう。
上記の事例を踏まえて、自社ローンがおすすめな人はどんな人か?ご紹介していきたいと思います。
自社ローンがおすすめな人は審査に通らない人!
銀行や信販会社でローンが通せる人にはあまり自社ローンをおすすめできませんが、何らかの理由で審査が通らない方は自社ローンを利用するメリットがあると考えます。
では具体的にどんな方がおすすめ人なのか、以下の4項目をご覧ください。
自社ローンがおすすめな人1:勤続年数の短い方
新社会人や転職間もない方は、融資金額によってはローンの審査が通りづらいことがあります。
自社ローンがおすすめな人2:自営業・フリーランス
個人で会社を立ち上げて間もない方ですと、将来性の不透明さから銀行などから融資を受けづらいケースが少なくありません。
ここ最近増えてきているフリーランスの方も同様に、安定した収入を証明できなければ審査が通りづらくなります。
自社ローンがおすすめな人3:パート・アルバイト
会社に属しているとは言えども、非正規雇用ですといつ契約を打ち切られるか分かりません。
アルバイトやパートの場合、ローンを組めたとしても、融資金額に制限があったりと購入する中古車の幅も狭くなったりします。
自社ローンがおすすめな人4:自己破産をされた方
過去にローンの支払いが出来ずに自己破産している方は、銀行で融資を受ける場合は免責後10年はローンが組めません。
もし手持ちの金額で中古車を購入できないとなると、自社ローンを利用するという選択肢が出てきます。
続いては、自社ローンに対応している中古車販売店の探し方をご紹介いたします。
自社ローン対応の中古車販売店の探し方
自社ローンに対応している店舗を地道に探すのは時間も労力も掛かります。
そんな時はグーネットやカーセンサーといった中古車検索サイトを活用しましょう。
検索キーワードに「自社ローン」と入力するだけで、全国各地の自社ローン対応店舗の中古車が閲覧できるようになります。
さらに詳しく絞りたい場合は、「自社ローン 神奈川」や「自社ローン プリウス」などキーワードを追加して検索してみましょう。
グーネットの場合
カーセンサーの場合
まとめ
「金利が0%」「即日審査も可能」など、大変便利な自社ローンではありますが、メリットとデメリットを踏まえて利用する必要があります。
自社ローンの一番のメリットは「審査が通らない方」でも分割払いで中古車を購入できるところにあります。
「頭金or保証料が必要であること」「借入額の上限が低い」などデメリットを考えると、銀行や信販会社で審査が通る方はあえて自社ローンを選択する必要はないと考えます。
審査に通らない方は検討してみてはいかがでしょうか。
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