「車検が切れても見つからなければOK」そう考えている人や周りにそういう方はいませんか?
実は国土交通省の地方運輸局や支局などの職員が警察当局と協力し該当取り締まりを行ったり、駐車場・駐輪場で監視活動を行ったりしています。
車検が切れが発覚した場合、自賠責保険も切れていることが大半なため、懲役・罰金・免停となります。
また、被害者を出した時には賠償金がすべて自己負担となり、人生に対するリスクとなります。
車検切れしている車は見つかる可能性があり、見つかる・見つからないの有無に関係なくリスクが高いことを理解しておく必要があるでしょう。
その中で、国土交通省はさらに街頭取り締まりを強化しています。ナンバープレートをカメラで撮影しリアルタイムに車検切れを取り締まる仕組みを導入するなど力を入れています。
この記事を読むことで車検切れのリスクの理解ができるでしょう。ぜひお読みください。
車検切れは懲役・罰金・免停につながる人生のリスク
車を利用は自分や周りの人を危険にさらす可能性があるため、相応の義務が発生してきます。ここでは、かんたんに車検切れの罰則やリスクを紹介いたします。
一般的に車検切れの多くのケースは自賠責保険も切れています。万が一、車検切れ・自賠責保険切れの状態で利用した場合、次のペナルティーが発生します。
- 違反点数12点で90日の免許停止(前歴がない場合)
- 80万円以下の罰金
- 1年6ヶ月以下の懲役
- 被害者を出した場合、賠償金がすべて自己負担
参考:車検切れのペナルティ(罰則)は何があるのか
参考:自賠責保険(共済)に加入していないとどうなる?
これらのペナルティーはどれも厳しく、仕事が安定的にできなくなるばかりか、多額の借金を負う可能性もあるため取り返しがつかなくなるケースもあります。
絶対に車検切れ・自賠責保険切れは避けましょう。
ここで「見つからなければいいよね?」「事故しなければいいよね?」と楽観的に考えている方は要注意です。
知っておくべき車検切れ・自賠責保険切れの監視活動
車検切れ、自賠責保険切れでも「見つからないし」「事故しないし」と考えている方は要注意です。車検切れ、自賠責保険切れの監視活動を知っておくべきです。
車検切れの監視活動
車検切れは国土交通省が警察とともに車検切れの車両や改造車を排除するために監視活動を行っています。
使用過程にある自動車の保安基準適合性を随時確認するため、警察当局と連携して行っているもので、不正に改造された基準不適合車を排除する事を目的とした検査です。
参考:車検の街頭検査
また、2018年度からカメラで自動車やバイクのナンバーを読み取り、リアルタイムに車検切れを照合するシステムを導入しその場で大量取り締まりを行います。
無車検に該当した場合、その瞬間から車を利用できず自ら車検を受ける必要があり、さらに上記のペナルティーを受けることとなります。
さらに、国土交通省では「無車検車・無保険(共済)車通報窓口」を設置しています。
国土交通省では、様々な無車検車・無保険(共済)車(以下「無保険等車」という。)対策を行っているところですが、依然として車検を受けず、又は自賠責保険(共済)に加入せずに自動車等を運行している者が見られることから、無車検車・無保険等車対策の一環として無車検車・無保険等車通報窓口を設置いたしました。
一般の皆様からの通報をお待ちしております。
なお、お寄せ頂いた情報は、国土交通省において受検の有無又は保険(共済)の付保確認等を行い必要な措置を講じさせて頂きます。
電子メールでかんたんに通知できます。
すなわち、街の住民が無車検を監視ししていることを意識すべきでしょう。
無車検は見つかります。見つからなくても故障のリスクは高く事故を誘発します。必ず車検を受けましょう。
自賠責保険切れの監視活動
自賠責保険も同じく国土交通省が無保険車対策を行っています。
具体的には、
- 該当取締り
- 監視活動
- 警告書の送付
- 無車検車・無保険(共済)車通報窓口
を行っています。
無車検同様に自賠責保険切れの通報窓口もあり、メールでかんたんに通報できる仕組みとなっています。
参考:無車検車・無保険(共済)車通報窓口
また、該当取締り、監視活動も積極的に行われています。
該当取締り
国土交通省の地方運輸局や支局などの職員が警察当局と協力し、幹線道路などにおいて、当該車両の運転者に対して自賠責保険(共済)証明書の提示を求め、当該車両が無保険車両であった場合には、速やかに自賠責保険(共済)に加入するよう指導を行っています。
参考:自賠責保険の該当取締り
監視活動
無保険車指導員による駅前駐輪場などでの街頭監視活動を実施し、原動機付自転車や軽二輪車のナンバープレートに自賠責保険(共済)標章(ステッカー)が貼付されていない原動機付自転車や軽二輪車などの車両発見した場合には、当該車両が無保険車両の可能性があるため、ハンドルなどにその旨を記載した通知書を付け、自賠責保険(共済)の加入状況について確認させるなどの注意喚起を実施しています。
参考:自賠責保険の監視活動
事故に巻き込まれたり、子供の飛び込みなど事故はいつでも予想外です。
自分のためにも必ず自賠責保険に加入しましょう。
まとめ
この記事では、車検切れ・自賠責保険切れのペナルティーから見つかった場合に大きな影響を及ぼすことを説明しました。
具体的なペナルティーは
- 違反点数12点で90日の免許停止(前歴がない場合)
- 80万円以下の罰金
- 1年6ヶ月以下の懲役
- 被害者を出した場合、賠償金がすべて自己負担
となります。
また、車検切れ・自賠責保険切れの車両を見つけるために随時
- リアルタイムに判別できる監視活動を行っている
- 通報窓口がある
ことを紹介しました。
事実、車検切れの状態で利用されている車は20万台と見られ、全車両8000万台の0.3%。すなわち1000台に3台の割合しかない状態です。
無車検、無保険は様々なリスクを棚上げにし過ぎです。
かならず車検を受けましょう。
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