フリーランスエンジニアになって後悔をしないための6つの備え

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本記事ではフリーランスエンジニアはやめとけと言われるデメリットを紹介した後、向き・不向きや会社員のうちに準備すべきことを紹介していきます。

筆者は富士通のSEからメガベンチャーに転職した後、フリーランスとして独立開業した経験があります。

もしフリーランスのエンジニアを検討している方はぜひ参考にしてください。

Contents

フリーランスエンジニアはやめとけと言われるデメリット

残念ながらフリーランスエンジニアには会社員と比べてデメリットも多くあります。

筆者が14年の会社員からフリーランスになって痛感したデメリットを紹介していきます。

特にデメリットは気づいたタイミングで追加していますので、ぜひ参考にしてください。

サラリーマンと比べフリーランスエンジニアは収入が安定しない

収入が安定しない点がフリーランスエンジニアのデメリットの最たるものでしょう。

会社員であれば、出社をすれば一定の給料が入ってきますがフリーランスは売上が安定しません。

なぜ収入が下がるのでしょうか?

一番多いパターンは収入の大半を占めていた案件が途絶えるというアクシデントでしょう。

クライアント社内での方針転換や予算カットなど案件が途絶える理由はいくらでもあります。

他にはシステムを納品したのにクライアントが倒産してお金が入金されなかったという悲劇も耳にします。

「収入が会社員に比べると不安定になる」

これはフリーランスエンジニアになるからには覚悟してください。

対処策もあります。

具体的には

  • 1つの取引先に依存せず複数の取引先をもつ
  • 保守案件を増やす

といったことが、収入の安定につながります。

うまくすれば会社員時代ではもらえなかった収益を得ることもできます。

リスクもありますがその分、リターンも期待できます。

また「フリーランスエンジニアの案件はエージェントの利用がおすすめ」でお伝えしますが、フリーランスエンジニアに案件を紹介するサービスも多数あります。

うまく活用すれば安定化が目指せます。

もし、会社員のような安定した給料を求めるのであればフリーランスはおすすめできません。

筆者も経験しましたが収入が不安定な生活は想像以上にストレスを感じます。

一方で「たくさん稼ぎたい」という目的であればエンジニアにおすすめの副業を検討してみましょう。

給料を5万円アップするのは難しいですが副業であれば簡単に稼げます。

フリーランスエンジニアは社会的信用が無いため入居や借入で困る

会社という後ろ盾を失い独立したフリーランスエンジニアの社会的信用は、はっきり言って地に落ちます。

信用がないと金融機関でのローン審査やクレジットカードの発行審査、賃貸などの入居審査で通りにくくなります。

さらにフリーランスというだけで女性からは結婚相手として避けられる可能性もあるぐらいです。

企業との取り引きの場面では個人事業主は不可という条件は多くあり、信用の無さを痛感することになるでしょう。

法人(株式会社など)は登記し決算も毎年行うため信用があるのに対し、個人事業主は開業届を出すだけで利益がなければ決算も不要なため信用は低い傾向にあります。

特に開業したてで実績がない場合は尚更です。

収入的に安定している会社員と比べると、フリーランスエンジニアは社会的信用が落ちて様々な面で弊害が出るというデメリットは覚えておいてください。

フリーランスエンジニアは経理や法務も自分で管理する必要があり手間でめんどくさい

フリーランスエンジニアになれば経理や法務も自分で処理を行う必要があり、一定の時間がかかってきます。

例えばお取引をするにあたり秘密保持契約や本契約の作成やリーガルチェックが必要です。

また、納品後には請求書をクライアントに送付し、振込されたかの回収まで自分自身でチェックをする必要があります。

納品月から振り込まれるまで2ヶ月後というクライアントも多くあるため、振込の確認もめんどくさいでしょう。

さらに仕事で発生した経費も同様です。

すべての経費を帳簿に残し、領収書も保管する必要があります。

白色申告でしたら10万円、青色でしたら20万円以上で固定資産として取り扱う必要があり、税務知識も必要となります。

もちろん月々の利益管理や確定申告なども自分でする必要があります。

会社員であれば普段の業務にはないようなお金まわりの管理をすべて行う必要があるのもITフリーランスのデメリットです。

フリーランスエンジニアは労働基準法の対象外となり長時間残業で体を崩しても自己責任

フリーランスエンジニアになれば、賃金を支払われる労働者ではないため労働基準法が適用されません。

つまり、作業見積もりが失敗し長時間残業で対象を崩しても自己責任ということです。

フリーランスは、個人で事業を行う方であり、原則として、雇用という働き方でなく、労働基準法などの労働関係法令が適用されない場合があることに留意が必要です。

参考:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン|厚生労働省

同様にフリーランスエンジニアは仕事の移動中の事故であったとしても労災は下りません。

フリーランスを守る法律は独占禁止法や下請法といった契約上の対等な関係が守られる程度です。

一方で、フリーランスの労働環境の見直しも行われ令和3年からはITフリーランスも労災保険に特別加入ができるようになりました。

参考:労災保険に特別加入できるようになります | 厚生労働省

ITフリーランスの対象は、各種ITエンジニアの他に、社内SEやプロジェクト管理、Webデザイナー、Webディレクターも含まれます。

また、フリーランス保護新法も検討も進んでいます。あいにく2022年では成立せず2023年で検討される予定です。

フリーランスエンジニアは人脈が広がらず数年後に後悔しがち

会社員をやっていると、職場のつながりで自動的に人間関係が広がる傾向にあります。

しかし、1人で働くフリーランスエンジニアは意識的に動かないかぎりは友人や恋人などを見つけることが困難になります。

プライベートや仕事を問わず、積極的に人脈を広げにいく必要があるのです。

ITフリーランスはエンジニアとして仕事の幅が広がらない

フリーランスでは会社員と比べエンジニアの仕事の幅が広がりません。

上司もいないため、あなたに無茶な要求を出す人がいないためです。

例えば、RubyやPHPなどのスクリプト言語を中心に開発している人はJavaやC#、VB.NETなどのコンパイル型の仕事を受けようとは考えないでしょう。

その他にも開発工程ばかりやっている人が外部設計や要件定義の仕事を中心に仕事を請けることも少ないでしょう。

このようにフリーランスでは自分で仕事を選べるためにエンジニアとして幅を広げる機会が減っていきます。

良く言えば「選べる」という点がありますが、エンジニアとして経験できる貴重な機会も失っています。

フリーランスエンジニアは企業の教育環境がないため成長しづらい

ITフリーランスになれば企業の教育制度を受けられず、さらに上司や先輩の指導もなくなります。

嫌な仕事をする必要はありませんが、自分の能力開発の機会を意図的に作らなければならないでしょう。

また、待っているだけでは新しい仕組みや取引先ができないため自ら動く必要も出てきます。

上司や仕事仲間からのアドバイスやサポートがない

ITフリーランスになれば教えてくれる人はいなくなります。

上長からの小言がなくなるのはメリットですが、同様にアドバイスもなくなります。

会社員であれば仕事の悩みを仕事仲間や上司がサポートしてます。

ITフリーランスになれば相談できる相手もいなくなる可能性があります。

企業が獲得したノウハウを受け継げない

企業にいると、各社員がそれぞれの仕事を進め多くの経験を積んでいます。

その中で少しずつ次のようなノウハウが積み重なっています。

  • 新しい技術
  • 新しいプロセス
  • 新しい取引・サービス・出会い
  • 新しい企画
  • 組織運営の成功・失敗

このようなノウハウはITフリーランスでは得られない知見を得ることができ成長を早めます。

しかしITフリーランスになればこのような企業のノウハウを頼ることができません。

助けが少ないなかで自分の力で進めなければなりません。

教育カリキュラムを受けられない

教育カリキュラムは新人研修やリーダー研修、マネジメント研修などがあります。

ITフリーランスになればこれらをすべて自分で吸収する必要があります。

また、意外に見過ごされるのが企業が明文化していない継承活動です。

企業では上司の小言や先輩のアドバイスなどごく自然にノウハウ継承をしています。

こういった企業で培った大切な考え方も受けられないのがITフリーランスのデメリットとなります。

フリーランスエンジニアは孤独で絶望を感じるときもある

フリランスエンジニアになると同僚・上司がいないため極端にコミュニケーションが減り、孤独を感じるようになります。

孤独は健康に悪影響があると言われており、喫煙以上の死亡リスクがあると言われています。

参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1402.html

さらに、筆者の経験ですが1日部屋で淡々と開発するだけの生活が数ヶ月続くと精神的にも辛く、絶望すら感じるようになります。

会社員時代は煩わしかった同僚や上司、会社の目標がありがたく感じることがあるでしょう。

意外な落とし穴ですので「本当に一人で働きたいのか?」「その価値観は本物なのか?」と後悔しないためにも問いかけることが大切です。

フリーランスエンジニアは健康保険などの社会保険が全て自腹

フリーランスつまり個人事業主は健康保険料を自腹で支払う必要があります。

会社員であれば健康保険料を会社が半額負担してもらえますが、個人事業主は全額負担です。

しかも会社員であればどれだけ年収が高くても1.5万円程度ですが個人事業主になれば国民健康保険となりより高額となります。

健康保険料は年収1000万円で最高75万円程度、年収1500万円だと96万円です。

参考:【東京都】年収100万円~1,500万円の国民健康保険料を公開!

年収が増えても増える支出があることにご注意しましょう。

おすすめは任意継続です。

会社員を辞めても2年間は会社の健康保険に入れてもらえますので、月3万円程度(会社負担が無いので倍!)で済みます。手続きは退職後に行います。必ず行いましょう。

参考:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3180/sbb3180/1978-6172

フリーランスエンジニアは消費税分も稼ぐ必要がある

フリーランスになると事業収入となり売上に対して消費税の支払いもする必要があります。

消費税と聞くと小さな金額に聞こえるかもしれませんが売上に対する10%となり高額となります。

例えば1,200万円の売上を上げた場合、10%の120万円が消費税です。

売上に対する消費税率(10%)のため高額となるため無視できません。

商談時では税込の金額で提示されるため、利益で考えるためには税抜で常に計算するように工夫しないと納税時に苦労することになります。

令和5年までは消費税の免税期間が2年あったため、独立してから気をつければ良かったのですが令和5年からインボイス制度がはじまるため免税期間もなくなっていきます。

売上の10%は消費税で消えることを事前に理解しておきましょう。

参考:インボイス制度|国税庁

以上のように、フリーランスエンジニアは自由と引き換えに強烈なデメリットがあることを理解しておきましょう。

ITフリーランスは稼働時間が売上に直接連動するため休めない

有給のある会社員と違いフリーランスエンジニアは完全に進捗が止まったり売上がゼロ円になります。

インフルエンザや結婚、出産などでも容赦無く休みの影響を受けます。

2月のように稼働日数が少なく祝日が多いと焦りもでるでしょう。

出産・育児にあたり妻や子供が体調を崩せば看護や通院のサポートが必要です。

筆者は妻が産後に体調を崩したため看護で作業時間が20%〜30%落ちました。

このデメリットは、問題に直面するまで気が付かないでしょう。事前にリスクを認識することが重要です。

知的財産(著作権、特許)が確保しづらい

フリーランスエンジニアは金銭的な対価を受けて開発をするため、その過程で生まれた著作権や特許に関する権利を先方に譲ることが一般的です。

企業と対等に交渉するには、独自性の強さや権利に関する知見が必要となります。

企業に在籍していれば、在籍企業のノウハウや知財部との連携によって実績の1つになる可能性も高まりますが、フリーランスエンジニアは個人で交渉となるため機会を逃しやすいでしょう。

損害賠償を個人として負う可能性がある

会社員であれば契約は法人格として行い損害賠償の責任は会社が負うことが一般的ですが、フリーランスエンジニアは契約を結ぶのも個人となり責任が個人に紐づきます。

開発の遅延や個人情報の漏洩、不具合発生時の損害賠償など様々なトラブルを個人の責任として解決する必要があります。

以上のように、フリーランスエンジニアとして独立開業することによるデメリットは多くあるのが事実です。

もし、安定を望むので会社員としてリモートワークが可能な企業へ転職することも検討してみましょう。

いまではリモートワークOKの求人が豊富に存在します。

フリーランスエンジニアに向いている人・向いていない人

記事冒頭でもお伝えしましたが、ITフリーランスという働き方は一般的ではありません。

はっきりと向いている人と向いていない人に分かれてしまう働き方となります。

ここではフリーランスエンジニアとして向いている人と向いていない人の特徴をお伝えしましょう。

フリーランスエンジニアに向いている人

向いている人1:自分を律することができる人

ITフリーランスは時間に融通が効く働き方ができますが、時間にルーズな人は全く向いていません

いくら働く時間が自由になるとは言え、仕事の納期までは自由にならないからです。

たとえ仕事をしたくなくても、体調が悪くても、遊びの誘惑があっても、黙々と計画に沿って仕事をし続ける。

このような強い意志力がフリーランスエンジニアには求められるのです。

向いている人2:好奇心が旺盛で、スキルアップのための勉強を欠かさない人

どんな世界でも技術・知識の更新は欠かせません。

フリーランスエンジニアも例外ではなく、プログラマとして得意な言語や範囲を広げていこうとする意欲を常に持たなければ、あっという間に使い物にならないプログラマとして朽ち果てていくでしょう。

40代・50代になっても新しい技術や知識に対して常に好奇心を持って貪欲に身に着けていこうとする、並外れた意欲が求められるのです。

向いている人3:負けず嫌いな人

案件の受注は企業や同業のフリーランスと競争となるため自分こそが案件を勝ち取るんだという強い意志がある人でなければ、新規の仕事開拓は望めないでしょう。

フリーランスで生まれた時間・場所・人間関係に関する事由を活かせる方はフリーランスに向いていると言えます。

一度1週間くらい会社を休んで実際に行動できるか試してみるのも手です。

向いている人4:どんな環境でも主体的に物事を前に進められる人

フリーランスエンジニアになると障壁やトラブルはすべて自己責任です。

時にはクライアントが無茶振りしたり放置したりするこもあるでしょう。

そのときでも、自ら

「この件は今週中までに◯◯を完了目標に進めていきますね」

と言った形でクライアントと方向性をすり合わせながらゴール設定をする力が必要です。

期日やアウトプットを主体的に決めてすり合わせる力があるかたはフリーランスエンジニアに向いていると言えるでしょう。

フリーランスエンジニアに向いていない人

向いていない人1:結果を出せない人

ITフリーランスとは結果こそが全てです。

つまり納品した成果物の質のみがクライアントからの評価の対象になるのです。

会社員であれば、徹夜した、風邪を引いてたのにやり切った、休みを潰して働いたといった努力を評価してくれる環境があるかもしれません。

しかし、フリーランスエンジニアとして生きる以上は、そのような影の努力は評価の対象にならないということは覚えておきましょう。

向いていない人2:働いた時間によって給料がもらえると思っている人

会社員にありがちな思考回路として、9時から18時まで会社で働けば自動的に給料がもらえると思っている人がいます。

もちろん会社員であればそれでも構いませんが、自営業であるITフリーランスとはどれだけ働こうが、成果物が生まれなければ売上にはなりません

100時間働いても、バグだらけのシステムしか出来上がらなかったら、売上にはならないのです。

向いていない人3:作業すれば売り上げが立つと考えている人

会社員は雇用契約によって時間を軸とした労働力の提供により定額の給与を受け取れます。

1日8時間の勤務をすれば、たとえ会社が赤字であったとしても定額の給与を受け取れるメリットがあります。

一方でフリーランスは労働時間よりも、成果に注目されます。

SESのように準委任契約により働いた時間で売上になることもありますが、基本的には成果がなければ契約解除となってしまうでしょう。

会社員における雇用契約と違い、フリーランスは簡単に契約解除されてしまいます。

向いていない人4:お金の収支に鈍感な人

たとえ少額でも、ITフリーランスはお金の動きに敏感であるべきです。

売上が少なくても売上が費用を上回っていればITフリーランスとしてのキャリアは続けることができます。

しかし、どれだけ売上が上がっても、それに伴い事務所費など固定費用も上がってしまっては意味がありません。

売上と費用の差こそが自分の収入になるという意識に乏しい人はITフリーランスには向いていないでしょう。

向いていない人5:交渉下手な人

ITフリーランスは自分の仕事の成果を切り売りする生き方です。

仕事を発注してくれるクライアントの言いなりになっていては、作業時間に見合わない金額で仕事をし続けなくてはならず、いつか破綻するような事態に陥りかねません。

もし低すぎる金額で仕事を依頼された場合は、毅然と金額のアップを交渉する度胸が求められます。

もちろん、強気すぎてクライアントを失ってもいけません。このあたりの微妙な空気を感じ取って交渉する力がITフリーランスには求められるのです。

向いていない人6:報告・連絡・相談ができない人

フリーランスになると在宅での作業などクライアントと作業場所が違うケースも多くあります。

進捗などの開発状況はクライアントが把握できないためフリーランス自ら報告・連絡・相談する力が求められます。

1日に1回〜3回は自らクライアントとコミュニケーションが取れる方でないとクライアントから

「こちらから話かけないと状況が分からない。マネジメントコストがかかる。」

と判断されて、打ち切られることも多くなるでしょう。

向いていない人7:50代・60代以上の人

50代を超えてからのITフリーランスは慎重に決断してください。

というのも、50才以上となると「クライアント側として指示がしづらい」という傾向のためです。

よく聞くのは次のような理由です。

  • 年齢が離れすぎ、コミュニケーションに気を使う
  • 過去の経験や実績のこだわりが強く、指示通りに動いてくれない
  • 熱量や馬力が低い

ただし、すべてのクライアントでNGというわけではありません。

50代でも継続的に案件がもらえるようなクライアントを探すところからはじめましょう。

40代までの方は早くITフリーランスとしての実績を積み、1つでも多くのクライアントの信頼を積み重ねることで50代以降の安定につながるでしょう。

会社員のうちに準備すべきこと

ここでは、フリーランスエンジニアとして独立に向けて次にやるべき6つのことを紹介します。

収入が安定しているうちにすべきことや、会社員としての信用があるうちにすべきことを紹介しています。

具体的には

  • 確実な収入源を作っておく
  • スタートダッシュの売上が見込めないなら貯蓄をする
  • 家賃や車の維持費を下げる
  • クレジットカードやローン、マンション審査などをパスしておく
  • 技術ブログを作っておく
  • 【番外編】事業用の銀行口座を作っておく

です。

ITフリーランスとして働きたいなら後回しにせず、必ずやっておきましょう。

確実な収入源を複数作っておく

ITフリーランスとしていざ独立してから受注する案件を探し始めるのは非常に危険です。

筆者の知り合いは独立して最初の半年間で売上が30万しか得られずに、窮地に追い込まれていました。

独立後半年のタイミングで大口のクライアントに恵まれたので事なきを得ていましたが、そのような幸運はなかなか巡ってくるものではありません。

会社員時代にあらかじめ確実に見込める売上先を確保しておきましょう。

案件を紹介してもらえるフリーランスエージェントに複数登録しておくことだけでもしておきましょう。

いざという時に、スムーズに相談できるためです。

フォスターフリーランスITプロパートナーズMidworksは福利厚生も充実しており人気です。

これができる方は成功します。

いま売上が無い方はフリーランエスエンジニアに案件を紹介するエージェント(後述)に相談してみましょう。

実際にどんな案件を紹介してもらえるか教えてもらえます。

スタートダッシュの売上が見込めないなら貯金をする

フリランスエンジニアとなれば会社員よりも不安定となるため貯金は必ず増やしておきましょう。

もし独立後にすぐ入ってくる売上があまり見込めないのならば、最低でも1年ぐらいは無収入でも生きていけるぐらいの貯金は作っておきましょう。

貯金も無いような無計画さで独立しても、まずITフリーランスとしては長続きしません。

家賃、車の維持費、通信費などの固定費を下げておく

ITフリーランスは売上が不安定となるため家賃や車両代、通信費などの固定費の支出を可能な限り下げておきましょう。

仮に売上が飛んだとしても固定費が低いと持ちこたえやすいです。

特に売上がなかなか見込めない独立直後には大変な重荷になってしまいます。

最悪の状況を想定して、あらかじめ固定費用を圧縮するように心がけましょう。

クレジットカードやローン、マンション審査などをパスしておく

フリーランスのエンジニアになると社会的信用が大きく下がりクレジットカードやローン審査が通りづらくなります。

さらに振込詐欺が多発しているため、法人口座を開くにも一苦労です。

ホームページや看板など審査によって求められるケースがあります。

そのため、信用がある会社員のうちにクレジットカードを複数枚作っておきましょう。

国際ブランドをJCBやマスターカード、VISAなど複数準備することも大切です。

そして限度額は目一杯上げるよう交渉してください。

詳細な解説は専門記事に任せますが、クレカ払いにすると支払いの猶予が1ヶ月遅れるため、実質毎月決済可能な金額は限度額の半分となります。

つまり、限度額が30万円なら毎月15万円までしか使えません。

iMacやMacbook Proなどいいパソコンを買ってしまうネット決済できません。

筆者はこれでネット決済できず、1ヶ月間苦労しました。

また、各種税金をクレジットカードで支払いポイントを貯めることができますが、限度額が低いと支払いできないケースもあります。

そのため、限度額を目一杯上限まで引き上げるほか、複数枚のクレカを持ちましょう。3枚が目安です。

特におすすめなカードは

です。

オリコカードはポイント還元率が高く、QUIC Pay、iDと2つの少額決済があるためスムーズに購入ができます。

ビックカメラSuicaカードはVIEWカードになるため、エクスプレス予約ができます。

つまりスマホで新幹線の座席を予約し、モバイルSuicaで新幹線に乗れます。

技術ブログを作っておく

最近では個人の信用がとても大切になっています。

Facebook、Twitter、GitHub、Qiita、独自ドメインのブログを使い、エンジニアリングに関する発信をしていきましょう。

数年という長いスパンで捉えた場合、情報発信がきっかけで仕事が入ってきたり、受注率の向上につながってきます。

独立後に作っても構いませんが、ブログは全く接点の無いクライアントとつながれる貴重な場です。

できれば会社員時代からコツコツと更新を重ねてアクセス数を稼いでおきましょう。

Twitterでフォロワーが1,000人を超えて来ると、案件探しも随分楽になってきます。

【番外編】事業用の銀行口座を作っておく

もし独立する日程が決まっているのであれば事業用の銀行口座を早めに作っておきましょう。

プライベートなお金と事業のお金を分けて管理するためです。

おすすめはネット銀行とメガバンクの2つを作る方法です。

ネット銀行はスマホだけでかんたんに振り込みができ手数料も格安です。

メガバンクは税金を支払う際に便利なペイジー(Pay-easy)に対応したり、節税対策で利用する中退共にも対応するケースが多く便利に使えます。

銀行口座の開設が遅れるほど経理の処理が後回しとなり、雑務が溜まっていきます。

ぜひ事前に準備しておきましょう

未経験者からフリーランスエンジニアは厳しい

「ITエンジニアになってフリーランスとして働きたい。なれますか?」と、未経験者の方から質問をよく受けます。

結論からお伝えすると、未経験者がいきなりITフリーランスとして独立して成功することは「ない」です。

なぜなら、未経験者は圧倒的にスキルと経験がないためです。

3ヶ月〜半年のスクールに通った程度では、

  • 開発環境の整備
  • 品質を担保した開発の進め方
  • スケジュール管理
  • 要件定義・アーキテクチャの設計
  • 不具合時の対応

など、あげたらキリがないほどスキルも経験もありません。

会社員であれば上司や先輩が教えてくれますが、フリーランスには教育はありません。

プロとして見られ評価されます。

もし

Twitterで
「未経験からフリーランスエンジニアになった!」
って見かけるんだけど・・・

といった疑問を感じたら、発信者が本当にフリーランスエンジニアであるかを確認しましょう。

意外と

  • サイト運営者(ブロガーなど)
  • エンジニア経験年数が3年程度
  • プログラミングスクールが発信
  • WordPressなどサイト制作寄りの仕事

が多く、高い技術力を保有した方が発信していないケースがほとんどです。

筆者は大手SIer、メガベンチャーを合計13年経験してきましたが未経験からフリーランスエンジニアになった人と遭遇したことは一人もいません。

もちろん、実際になれるかもしれませんし、成功する人もいるとは思いますが難易度は非常に高いと心得ましょう。

もし、フリーランスエンジニアになりたい方は次の3ステップで考えてください。

  • STEP1:プログラミングスキルを身につける
  • STEP2:実務経験を企業で積む
  • STEP3:フリーランスエンジニアになる

この方法であれば、長く通用できるフリーランスエンジニアになれるでしょう。

実務経験は最低2年以上求められます。

【コラム】フリーランスになるにはSIerとWeb系のどちらが有利?

「将来は独立してフリーランスエンジニアになりたい!」という方から、SIerとWeb系のどちらに行くべきか質問をよく受けます。

結論からお伝えすると、独立して「自由な場所・自由な時間で働きたい」と考えている方はSIerがおすすめです。

なぜならSIerとWeb系では

  • SIerで独立したときのお金のもらい方:システムを納品して対価を受け取る請負ビジネス
  • Web系で独立したときのお金のもらい方:クライアント企業のサービスを開発・運用するチームの一員としての作業費

とお金のもらい方に差があります。

SIerは、請け負ったシステムを納品できればどこで何を開発してもOKです。

一方でWEB系は開発・運用チームの一員ですので場所や時間を共にして団結力高く開発が求められます。

つまりWeb系エンジニアは時間を切り売りしているに過ぎません。

WEB系のエンジニアでは、システムを提案・企画・開発・導入する一連のスキルを手に入れられませんのでご注意ください。

フリーランスとしてどのような働き方を希望しているかに合わせてSIerかWEB系を選択しましょう。

フリーランスエンジニアの年収と単価相場の傾向

会社員としてのメリット・デメリットを把握し、なんとなく自分はITフリーランスとしてやっていけそうだな…と感じたあなた。まだ肝心のことを説明していませんよ。

そう、誰もが気になるフリーランスエンジニアの年収の話です。

30代半ばから40代を過ぎ、会社員時代に業界でもそれなりに評価されるようなエンジニアの場合はITフリーランスとして独立してすぐに会社員時代の年収を超えることもあります。

しかし、スキルがなかったり短期的な案件の場合は年収が下がることもあります。

この記事では2つの側面から紹介していきます。

フリーランスエージェントの年収は600万円~960万円がボリュームゾーン

エージェントとは、ITフリーランス向けに案件を紹介するエージェントを利用すると年収の相場は600万円から960万円がボリュームゾーンとなります。

案件で使用するプログラミング言語によって異なるため個別に紹介していきます。

PHPの案件は600万円〜840万円

1,200件以上あるPHP案件の単価の傾向を調べたところ、90%が月50万円〜70万円であることがわかりました。

つまり、長期間のプロジェクトをエージェントから紹介してもらえると年収600万円〜840万円となります。

Javaの単価相場は720万円~960万円

Java案件も70%以上が月60万円~80万円の単価となっています。PHPよりも大規模案件が多く、大手からの案件が多いことも影響しています。

年収は720万円〜960万円ほどとなります。

COBOL案件の単価相場は480万円~720万円

COBOLの単価相場のボリュームゾーンは40万円~60万円となっています。

年収にすると、480万円〜720万円となります。

このことから、エージェントサービス経由で案件を紹介してもらったほうが高単価になる傾向がいえるでしょう。

フリーランスエンジニアで安定・継続するための必要スキルとは?

私自身の経験や周囲のフリーランスエンジニアを観察していると、安定して長くITフリーランスとしてのキャリアを築ける人はあるスキルを持っている人が多いです。

それが「時代が変わっても価値の落ちないスキル」です。

例えば以下の様な資格を保有している人材が安定したキャリアを築ける可能性が非常に高いです。

  • プロジェクトマネージャ
  • ネットワークスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト

単にその時代の人気のプログラミング言語を習得している、というだけではダメなのです。

求人・案件数の多いプログラミング言語は時代とともに移り変わります。

例えばJavaなどは10年前も現在も変わらずに人気の言語ですが、10年後20年後はどうなっているかわかりません。

それに対して「ネットワークスペシャリスト」「データベーススペシャリスト」「プロジェクトマネージャ」など時代が変わっても色あせない資格・スキルを保有している人材は、企業側からすれば垂涎の的であり、高年俸を出してでも雇いたい人材なのです。

上記以外にも

  • マーケティング
  • 企画
  • 業務スキル

ができるエンジニアは人気です。

会社員のうちに「仕事の幅」を広げておくことがITフリーランスで生き残るスキルとなります。

フリーランスエンジニアの案件はフリーランスエージェントの利用がおすすめ

フリーランスエンジニアの一番の悩みは継続的な案件の確保です。

とくに開発者は外部と接触する機会が少なくクライアントに恵まれているITエンジニアはほぼいないでしょう。

一番のおすすめはフリーランスエンジニアに案件を紹介するフリーランスエージェントです。

フリーランスエージェントとはフリーランスエンジニアに代わって開発案件の営業活動をしてくれるサービスです。

具体的には

  • フリーランスエンジニア案件の紹介
  • 案件の単価や期間の調整
  • 案件開始後のアフターサポート

をしてくれます。

フリーランスエンジニアは本来の開発に集中できます。

その中で信頼・実績を積むことで安定したフリーランスエンジニアへとキャリアを描けるでしょう。

そのためフリーランスエンジニアのキャリアを築くには、フリーランスエージェントの利用が最短経路となります。

案件単価のボリュームゾーンから年収を計算すると600万円〜940万円と高い傾向でした。

フリーランスエージェントには以下の3つのメリットがあります。

  • 極端に低すぎる相場の仕事を請けなくて済む
  • 案件が豊富で収入が安定する
  • 企業とトラブルになったときにエージェントが仲裁してくれる事がある

どれもフリーランスエンジニアとして生計を立てていく上で有効なメリットです。

極端に低すぎる相場の仕事を請けなくて済む

個人と企業が案件取引すると、単価や期間などで不利な条件面を打診されることがあります。

そのときにフリーランス側が「その案件を断るとつながりがなくなってしまう!」という状況だと引き受けるしかありません。

単価・納期などの条件に不満があっても率直に伝えるきっかけが少なく、止む無く請けることもあるでしょう。

ただし、フリーランスエージェント経由であればフリーランスの意見を集約した形でクライアントに代弁してもらえます。

エージェントに事情を説明すれば、客観的にクライアントに伝えてくれるでしょう。

個人の立場は弱いですが、このようにエージェントを利用すれば対等にクライアントと交渉が可能となります。

案件が豊富で収入が安定する

フリーランスエージェントを利用すれば安定して案件を受注できるようになり、フリーランスエンジンニアの弱点である収入の不安定さから解放されます。

逆に利用しないと、案件が途絶えた場合のために常日頃から営業活動が必要となります。

ときには付き合いのために無理して相談や対応することも必要となるでしょうが、フリーランスエージェント経由になれば案件に集中できます。

企業とトラブルになった時にエージェントが仲裁してくれる事がある

は社会的に立場が弱くなります。守ってくれる仲間がだれもいないからです。

案件受注後に企業側から契約外の無理な仕事を押し付けられることも珍しくありません。

エージェントサービスを利用していれば、エージェントが間に入って問題を解決してくれることがあります。

ときには弁護士などの紹介もしてもらえるでしょう。

フリーランスエンジニアに年齢の限界ってあるの?

ITフリーランスになったあとのことを不安に思う人が多いです。

その中でも、「何歳までITフリーランスとしてやっていけるの?」という質問を多く聞きます。

もちろん技術力があれば、何歳になってもフリーランスエンジニアとしてやっていくのは可能です。

しかし、現実には技術に追従し続けることの難しさがありますし、若い人のような働き方がいつまでもできるわけではありません。

年齢の壁というものは存在します。

それはなぜでしょうか?
主に以下の3つがあげられます。

  • 新しい技術についていけない
  • 体力の衰え
  • 世帯を持ち、固定費が上がる

それぞれ説明していきます。

新しい技術についていけない

一般的な会社勤めの50代は大半が管理職ですが、フリーランスエンジニアではそうはいきません。

常に現場で新しい技術を駆使していかなければならないのです。

しかし、人は誰しもが歳を重ねると考え方が保守的になり、凝り固まり、新しいものに挑戦しようとしなくなる傾向にあります。

50代にもなって新しい技術を習得するのは難しくなるのです。

体力の衰え

若いうちは、その気になれば1日10時間でも12時間でも働けるものです。

しかし、歳を重ねるほどに体力は落ち、腰や手首などの慢性的な痛みに襲われ、そして50代ともなれば老眼も患います。

プログラマ的な職種では、歳を重ねるほどに効率が落ちる一方なのです。

20代30代の頃のように長時間働いて無理をするということが、身体の都合で徐々にできなくなってしまうのが50代なのです。

世帯を持ち、固定費が上がる

一般的に50代ともなれば子供がいて、マイホームや子供の学費に追われる年代です。

当然、いくら節約しても家庭を維持するための固定費は高止まりのままなのです。

20代のうちは単価の低い案件でも何とかやりくりできていたけれど、50代になるとそうはいきません。

また、突発的に収入が落ちてしまうとどうにもならなくなってしまいがちです。
身軽な20代と世帯持ちの50代はここが決定的に異なります。

50代でもフリーランスエンジニアとしてやっていくには?

このように、どうしてもエンジニアは年齢的に壁が存在するのは事実です。

それでは、50代を過ぎるともうフリーランスエンジニアとしてやっていくのは不可能かというとそうではありません。

PG工程しかできないプログラマーであれば50代以降も続けていくのは厳しかもしれません。

ただしプロジェクトマネジメントや企画・集客などの幅が広いお仕事ができると50代でも活躍できるでしょう。

つまり「20代、30代と同じ土俵でなく、50代ならではの経験・スキルで企業に貢献できるか?」が大切なポイントとなります。

フリーランスエンジニアについてよくある質問と回答

独立してフリーランスになるのは勇気が必要ですよね。

ここではフリーランスエンジニアについてよく聞かれる質問をまとめました。

会社員を辞める前に情報は収集しておきましょう。

フリーランスエンジニアは未経験でもなれますか?

未経験からフリーランスエンジニアになるのは困難です。

スキルはもちろん、企業での実務経験が必要となります。

3年は企業で実務を覚えましょう。

在宅の仕事はありますか?

2019年現在は在宅の案件は「ない」といっても過言ではありませんでした。

ですが2020年以降のリモートワーク化の加速により状況が大きく変わっています。

たとえばフューチャリズムが取り扱う案件の90%は在宅で開発できます。

人気案件も早いもの勝ちですので在宅案件に興味がある方は早めに相談をしてみましょう。

エンジニアにおすすめのフリーランスエージェントはどこですか?

案件の多く知名度が高いエージェントはレバテックフリーランスです。

とにかくフリーランスは売上が不安定なことがデメリットであるため複数のエージェントを利用することがおすすめです。

また、福利厚生の手厚いフリーランスエージェントもおすすめです。

まとめ

この記事では「ITフリーランスとして働きたい」と検討している人に向けて、

  • 会社員とのデメリット
  • 年収の傾向
  • 在宅案件の有無
  • 今後の需要
  • 案件を見つけるおすすめの方法
  • 年齢の限界

について紹介してきました。

ここまでお読み頂ければ、

  • フリーランスエンジニアになるにはどうすればいいのか、
  • あなた自身が向いているかどうか

が、おわかりいただけたのではないでしょうか。

フリーランスエンジニアはいつのも人気の的です。

一方で、会社員エンジニアが思っている以上に、フリーランスエンジニアとして安定したキャリアを築ける人は少ないです。

憧れや勢いだけで会社を飛び出しITフリーランスと名乗ってみたはいいけれど、2年後には会社に出戻ってしまう人が後を絶ちません。

この記事を読んで、少しでも自分はフリーランスエンジニアに向いていないなと思ったのならば、今一度独立を考えなおすべきでしょう。

一方で、高齢少子化の影響で今後IT系の人材不足は確実視されており、またフリーランスエンジニアをサポートしてくれるエージェントの質も年々高まっているという追い風が吹いているというのもまた事実です。

フリーランスエンジニアになるかどうか迷っている人は、まずはネットワークエンジニアなどの資格を取得したり、プロジェクトマネージャーなどの経験を社内で積むことを強くオススメします。

ITフリーランスとして独立しなくても、必ずあなたのエンジニア人生の役に立つはずです。

もちろん、いざITフリーランスになった際には強力な武器となってくれるでしょう。

会社員時代に周到で緻密な準備をしてこそ、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを安定させることができます。

この記事があなたの決断を少しでも後押しできれば幸いです。