【新税制対応】中古車購入にかかる自動車税の金額・課税タイミング・安くするコツ

中古車購入にかかる自動車税について

「自動車税ってなに?いくら?安くする方法を知りたい」

「新車と中古車で自動車税の違いはあるの?」

「中古車の取得時期を調整して自動車税を安くしたい」

といったことが気になりませんか?

もし自動車税を安くするために中古車の取得タイミングを知りたいのであれば月初に購入が一番お得です。

また軽自動車であれば「4/2」がベストです。購入年の自動車税は課税されません。

さらに自動車税をもっと安くしたいのであれば妥協できる範囲で排気量を少なくすることです。

アルファードなどの排気量2,500ccは年5万円程度ですが、軽自動車は1万円程度で済みます。

つまり、年4万円も自動車税がお得なります。10年利用すれば40万円ですので旅行に行けますね。

筆者は整備士として長年車業界に携わってきましたが、実際に車検で訪れたお客さんの中で自動車税の負担の大きさに泣きを見ているシーンを何度も見てきました。

  • 「安いアメ車を買ったけど自動車税が高くて払えない」
  • 「自動車税が高すぎて車検代が払えない」
  • 「中古車買う時に自動車税の話はしてくれなかった」

などなど、自動車税に関わる悩みというのは案外多いものです。

「自動車税を少しでも安くお得にしたい」という方はその方法もまとめていますので必ずチェックしてください。

【新車も中古車も同じ】自動車税の課税額は排気量で決まる!

「中古車だと自動車税も安くなりそう」と淡い期待を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、実は中古車であろうが、新車であろうが自動車税の支払額は変わらないのです。

自動車税は自動車の「排気量」によって課税額が変動しますので、排気量が大きくなればなるほど支払う金額も大きくなります。

したがって中古車を購入する際は車両本体価格だけでなく、排気量にも注目して検討する必要があります。

筆者も周りの友人も、免許取り立ての頃は車の見た目や性能ばかりに目が行ってしまい、自動車税のことは一切頭にありませんでした。

当然4月の納税時期に高額な自動車税の通知がきて、「こんなはずじゃなかった」と慌てふためくのです。

このように、後から「知らなかった」と後悔しないためにも、中古車探しは自動車税に関わる排気量にも十分注意して進めていきましょう

以下に自動車税の一覧表を掲載いたしますので、中古車購入の際にお役立てください。

【車種別の課税額】

車種排気量課税額
ホンダ/N-BOX660cc(軽自動車)10,800円
マツダ/デミオ1,000cc~34,500円
トヨタ/ハリアー2,000cc~4,5000円
トヨタ/アルファード2,500cc~51,000円

【自動車税一覧表 普通車】

総排気量税額
1,000cc以下29,500円
1,000cc~1,500cc34,500円
1,500cc~2,000cc39,500円
2,000cc~2,500cc45,000円
2,500c~3,000ccc51,000円
3,000ccc~3,500cc58,000円
3,500cc~4,000cc66,500円
4,000cc~4,500cc76,500円
4,500cc~6,000cc88,000円
6,000cc~111,000円

【自動車税一覧表 軽自動車】

総排気量税額
~660cc10,800円

※エコカー減税適用なしの場合で試算。

参考:自動車税の金額・早見表:自動車税info

このように排気量が大きくなるにつれて税額も上がってきますので、中古車を購入する際は排気量についても注目して選びましょう。

続いては、自動車税の支払時期についてご説明いたします。

自動車税の課税対象は毎年4月1日時点の所有者

自動車税が課税されるタイミングは、毎年4月1日時点の所有者に対してと定められています。

納付書は5月の初旬頃に所有者の住所へ郵送されますので、納付期限である5月末日までに速やかに1年分の自動車税を納付しましょう。

支払い方法は

  • 「コンビニ」
  • 「銀行」
  • 「郵便局」
  • 「自動車税務署」
  • 「税務署」

の5つの方法で支払うことができます。

昼夜問わず24時間利用可能なコンビニでの支払いが便利ですので、仕事で忙しい方などにはおすすめの納税方法です。

もし、納付期限を過ぎてしまうと延滞金が発生してしまうだけでなく、そのまま滞納し続けると督促状が届き、最悪の場合財産差し押さえの可能性も出てきます。

当然、自動車税を納めなければ車検も受けることができませんので、必ず期日までに納めるようにしましょう。

また、平成26年までは車検の際に納税証明書の提示が義務付けられていましたが、オンラインで納税確認が可能になったため、納税から2~4週間ほど経過していれば納税証明書の提示は不要となります。

ただし、車の売却時や県外への引っ越しの際は納税証明書が必要になってくるため、無くさないように車検証ケースに保管しておきましょう。

続いては、年度の途中で中古車を購入した場合の自動車税の扱いについてご説明します。

中古車は購入時期がポイント!年度末分までの自動車税を月割り納付

自動車税の課税額は新車でも中古車でも変わらないということをご説明してきましたが、年度の途中で新車・中古車を購入した場合は月割りで自動車税を納付することになります。

【8月に中古車を購入した場合】

9月~3月までの7ヵ月分を納付することになる。

計算方法はいたってシンプルで、まずは購入した中古車の排気量の税額を12で割ります。

その後、車両を登録した翌月から年度末である3月までの月数を掛けるだけです。

イメージしやすいように計算式を以下に掲載します。

【計算式】

  • 自動車税=排気量ごとの税額÷12ヵ月×3月までの残月

仮に1,000cc~1,500ccの課税額34,500円の中古車を購入した場合では、12ヵ月で割ると2,875円になります。

この2,875円に9月~3月までの7ヵ月分を掛けた、「20,125円」が実際に納付する金額となるのです。

ただし、この計算方法は普通車のみに適用されますので、軽自動車の場合は考え方が変わってきます。

軽自動車の場合は月割り制度が適用しませんので、年度の途中で購入した場合でも自動車税を納めるのは翌年の4月1日以降になります。

この点に関しては軽自動車の方が恩恵を受けることができますので、節税効果は大きいと言えるでしょう。

詳しくは後述の「【節税効果大】軽自動車は4月の購入がおすすめ!翌年の3月まで課税なし」で解説しています。

ぜひチェックしてください。

続いては、少しでも自動車税の負担を抑えて中古車を購入する方法をご紹介します。

中古車の自動車税を節税するなら月初の購入がお得!

自動車税が「月割り納付」ということですでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、月初に購入した方が最大30日分お得に乗り出すことができます。

例えば、

  • 「8月1日に中古車を購入した場合」・・・30日+翌月~年度末までを課税
  • 「8月30日に中古車を購入した場合」・・・1日+翌月~年度末までを課税

このように、月初に購入するか、月末に購入するかで約1ヵ月分の節税効果があります

実際のところ支払う自動車税は変わりませんが、少しでもお得に中古車を購入したい方、購入時期を選べる方は月初の購入をおすすめします。

続いては、自動車税の減免措置について解説していきたいと思います。

中古車で自動車税の減税措置はレアケース

中古車購入の際に自動車税の減免措置を期待している方も多いかと思いますが、結論から申し上げますと、減免措置はないと考えた方が良いでしょう。

2020年1月現在、減免対象となる車は2019年4月1日~2021年3月31日の間に登録した車となります。

しかも減免されるのは購入した翌年度となるため、対象となる中古車はごく一部となります。

中古車の減税措置には「エコカー減税」「中古車特例」の2つが適用されますが、自動車取得税と自動車重量税が免税・減税の対象になるため、自動車税の減税措置はレアケースと考えた方が良いでしょう。

次に、中古車で税負担を抑えたい方におすすめの方法をご紹介します。

一律価格で経済的!自動車税を安くすませるなら軽自動車がおすすめ

  • 「自動車税をなるべく安く抑えたい」
  • 「とにかく税金面での負担をなくしたい」

という方は、軽自動車の購入を検討しましょう。

軽自動車であれば、新車・中古車問わず「10,800円」と税額が一律価格となります。

これは排気量が660ccとほとんど差がない、軽自動車ならではの恩恵と言えるでしょう。

下記の表の通り、2,500ccを超えるミニバンと比較すると、年で約4万円の差が生まれてきます

特に

  • 「近所のスーパーで買い物」
  • 「市内までの通勤」
  • 「幼稚園や塾の送迎」

このような使い方がメインの方は、断然コスパの良い軽自動車がおすすめとなります。

【車種別の自動車税の比較】

車種排気量課税額
ホンダ/N-BOX660cc10,800円
マツダ/デミオ1,000cc~34,500円
トヨタ/ハリアー2,000cc~4,5000円
トヨタ/アルファード2,500cc~51,000円

続いては、さらにお得に軽自動車の節税効果を生み出す方法をご紹介いたします。

【節税効果大】軽自動車は4月の購入がおすすめ!翌年の3月まで課税なし

軽自動車の場合は、年度の途中で中古車を購入した場合であっても次年度の3月までは自動車税を支払う必要がありません。

これは新車登録であろうが、廃車にするときであろうが自動車税を課されることはありませんので、購入時期を工夫するだけで大変お得に中古車を購入することができます。

例えば下記のように、同じ年に中古車を購入しても、年度の違いで1年分の差が発生してきます。

【購入時期の違いによる比較】

  • 「2020年3月に購入」⇒2020年4月1日時点で2020年度分を課税
  • 「2020年4月2日以降に購入」⇒2021年4月1日時点で2021年度分を課税

このように年度の変わり目である「4月2日」が、ターニングポイントになりますので、年度末の前後に購入予定の方は、4月2日以降に契約することで節税することができます。

続いては、型落ちの中古車を購入する際に気を付けたいポイントをご紹介いたします。

【注意】13年落ちの中古車は自動車税の税率が上がる

自動車税は新車も中古車も課税額に変わりはないとお伝えしてきましたが、中古車に関しては発売から13年経過した車は注意が必要です。

登録から13年以上経過した車は自動車税の税率が上がりますので、

  • 普通車の場合15%増し
  • 軽自動車の場合20%増し

となってしまいます。

環境に配慮されたエコカー(ハイブリッドカー、電気自動車、天然ガス車など)は増税対象外となりますが、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンは古くなればなるほど環境への汚染対策が施されていないという理由から割り増し料金となってしまいます。

この制度は初心者の方などを中心に意外と知られていないことが多く、

  • 「安いから10年以上前の中古車を買おう」

と手を出してしまいがちです。

13年以上経過した中古車は車両本体の安さが魅力的ではありますが、自動車税が割り増しになる点を抑えておきましょう。

最後に、車を売却する際の自動車税の還付について触れて締めくくりたいと思います。

普通車を売却すると自動車税の還付あり

年度の途中で車を売却する場合、自動車税の還付金相当額が返金されることがあります。

通常ですと廃車(抹消登録)のときのみ、自動車税の還付を受けることができるのですが、中古車買取業者が還付金相当額という形で買取額に上乗せしてくれる場合があります。

法的には中古車の売却時に自動車税の還付制度はありませんので、売却前に販売店に確認しておきましょう。

ただし、軽自動車は廃車(抹消登録)の場合でも還付制度がありませんので、年度の途中であっても還付金はありませんので注意しましょう。

まとめ

中古車を購入する際は見た目や性能についつい目が行ってしまいがちですが、排気量によって課税額が変わってくる自動車税の存在を忘れてはいけません。

排気量が大きくなればなるほど比例して課税額も大きくなっていきますので、お目当ての中古車がどのくらいの排気量であるか、事前に確認しておくことをおすすめします。

実際に筆者の友人もアメ車に憧れて6,000ccを超える中古車を購入しましたが、日本車とはけた違いの自動車税の額に目を疑いました。

排気量が大きくなると車重も上がり、総じて燃費性能も悪くなってきます。

購入後に「知らなかった」と泣きを見ないよう、楽しいカーライフを送るためにも排気量と支払う税額をしっかりと抑えておきましょう。

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